ディズニープラスで「IMAX signature sound by DTS」が2023年内に提供予定、オーディオ機能が強化

ディズニー・ストリーミングとIMAX Corporation、およびXperi Inc.の完全子会社であるDTSは、2023年に予定されているIMAX Enhancedの技術拡張により、IMAX Enhanced対応デバイスでディズニープラスを利用した際、マーベル・シネマティック・ユニバースなどの一部の作品にて革新的な視聴体験ができるようになると発表した。

2021年11月よりディズニープラスで提供を開始したIMAX独自の拡張アスペクト比に加えて、「IMAX signature sound by DTS」を採用。これにより、IMAX品質の画質とサウンドを家庭でも楽しむことができるようになるという。ソニーの「IMAX Enhanced」対応テレビほかいくつかの機器メーカーが「IMAX signature sound by DTS」をサポートするほか、デノン、マランツ、JBLなどが発売する対応AVアンプでも利用可能。対応コンテンツをIMAX Enhanced対応機器を用いて視聴することで、一部シーンで拡張アスペクト比1:90:1となり、最大26%増の画角で、追加の費用や機器なしで鑑賞することができる。

ディズニー・ストリーミングのプロダクト担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるジェレル・ジマーソンは「ディズニープラスで『IMAX Enhanced』テクノロジーのさらなる進化を2023年に提供できることを大変うれしく思っています。このユニークなコラボレーションは、ディズニーとIMAXの長年の関係を拡大するもので、現在、そして未来の作品のプレミアムな再生品質とともに、この新しい没入型のオーディオ体験を世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしています」とコメント。また、IMAX Corporationのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるヴィクラム・アルミリは、「ディズニープラスで『IMAX Enhanced』の次のフェーズを展開することにより、家庭内外でさらに優れた映画体験を視聴者に提供できることを嬉しく思います。『IMAX Enhanced』のコレクション全体で、最先端、かつ比類なき視覚と聴覚の進化を、ファンの皆様がディズニープラスで体験でき
るのが待ち遠しいです。今後もさらに多くの作品が登場する予定です」と述べた。

Xperiのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるビル・ネイバーズは「ディズニープラスでの『IMAX Enhanced』作品の配信開始に対するファンの反応は圧倒的にポジティブなものでした。視聴者が求めていたもの、すなわち、世界中で最も人気のある映画の制作チームが意図したとおりの素晴らしい映像を家庭で楽しめるようになりました。また、『IMAX Enhanced signature sound by DTS』の機能を追加することで、この特定の作品において『IMAX Enhanced』の完全な体験を得ることができる
でしょう」と語る。

2010年に初めてマーベル・シネマティック・ユニバースがIMAXに足を踏み入れ、それ以来、マーベル・シネマティック・ユニバースは、IMAX史上最高の興行収入を記録するフランチャイズとなった。『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』(18)と『アベンジャーズ／エンドゲーム』(19)は、IMAXで撮影された最初の作品となったほか、ディズニープラスの「IMAX Enhanced」で配信されるすべての作品は、一部シーンがIMAXの拡張アスペクト比で撮影されている。

自宅でもIMAXクオリティを体験できるようになる「IMAX Enhanced」。最高の映像体験を堪能したい方は、ぜひ続報に注目してほしい。

文/サンクレイオ翼