宮村優子、『エヴァ』への愛情あふれ「頑張り屋さんで、楽に生きられないアスカが好き」伊瀬茉莉也はミドリの“ピンク髪の秘密”に衝撃!
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のブルーレイ&DVD発売記念スペシャルナイト上映会が3月10日に新宿バルト9で開催され、新規収録の特典映像で重要な人物として出演している式波・アスカ・ラングレー役の宮村優子と、北上ミドリ役の伊瀬茉莉也がスペシャルトークショーに登壇した。
1995年にテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の放送が開始。庵野秀明が原作、脚本、総監督を務め、常に新しいファンを獲得し続けてきた。本作は、2007年からスタートした「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの最新作にして完結編。公開から2年が経ち、ブルーレイ&DVDとなって登場した。上映会では『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に加えて、『:Q』の前日譚となる「EVANGELION:3.0(-46h)」が初上映された。
※本記事は、「EVANGELION:3.0(-46h)」の核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
「EVANGELION:3.0(-46h)」では、アスカとミドリの過去が描かれている。宮村は「ミドリちゃんとの過去が明かされて、こんなことがあったんだとびっくりしました」とにっこり。伊瀬も「ミドリにスポットライトが当たるとは夢にも思わなかった。こういう過去やバックボーンがあったから、いまのミドリなんだなと知れた」と驚いたという。
さらに「ミドリの髪の毛が、なぜピンク色になったのかという事実がわかって衝撃を受けた」とミドリのピンク髪の秘密も明かされていることに触れた伊瀬は、「『:Q』を演じさせていただいた時は、おしゃれにも敏感ないまどきの女の子なので、おしゃれの一環でピンクヘアにしているか、生まれつきの髪色なのかと思っていた」そうだが、「こういう過去があって、髪の毛がああいう色になったんだと。思ったよりも『重いな』と思いました」とその真実に驚愕。「(ミドリが)アスカに命を救ってもらっていたというもの、驚きで。『シン・エヴァ』のなかでもいろいろと思い返すと、あの時のセリフはもうちょっと深い意味合いがあったんだろうなとか、新規映像を収録したからこそまた新たな発見がありました」と語っていた。
好きなセリフに話が及ぶと、宮村は「アスカちゃんの好きなところって、戦っているシーンが好きなんです」と目尻を下げ、「『また無理をさせるわ』というセリフは、いつも仕事や子育てで自分に無理をさせている時には『ごめん、また無理をさせるわ』と言いながらやっています」と楽しそうに話し、続けて生セリフを披露。迫力たっぷりの生セリフに会場からは大きな拍手が上がり、伊瀬も「私のテンションもすごい上がってしまいました。アフレコは別々だったので、やっと初めて生アスカを聞けた」と大興奮だった。その伊瀬は「みんな身内に甘すぎ。誰のおしっこかもわからない、この再生水と同じ。清めれば済むと思ってる。そんなわけないっしょ」とミドリの印象的なセリフを発し、大きな拍手を浴びていた。
SNSなどで事前に募集した質問に答える場面もあり、「キャラクターの愛おしいなと思うところは?」と聞かれた宮村は、「アスカが頑張り屋さんなところ。ギリギリでも、自分がなんとかしようと頑張っちゃう。もうちょっといい加減に、楽に生きたらいいのになって。でもそれができないアスカが好きです」と愛情をあふれさせた。長い間、シリーズに関わってきた宮村だが、「終わった後も、空白の話が作品となって、また演じることができて本当に幸せです」としみじみ。「これからも『エヴァンゲリオン』を愛してあげてください」と心を込めていた。
取材・文/成田おり枝