第95回アカデミー賞主演女優賞に奇跡のノミネート『To Leslie トゥ・レスリー』日本公開決定!
単館公開から、アカデミー賞主演女優賞へのノミネートをはたすというシンデレラ・ストーリーを起こした『To Leslie トゥ・レスリー』。本作が、6月23日(金)に日本公開されることが明らかになった。
2022年10月にアメリカで単館公開された本作は、興行成績も規模が小さく、予算の関係上大々的なPRキャンペーンを行うことができなかったため、あまり注目されていなかった。しかし、主演を務めたアンドレア・ライズボローの圧巻の演技がグウィネス・パルトローをはじめシャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーンら演技派俳優たちの心を瞬く間に奪い、称賛を集めた。ケイト・ウィンスレットは「私の人生で見た中で最も素晴らしい演技の一つ」と絶賛のコメントを残し、同じく主演女優賞にノミネートされているケイト・ブランシェットが、全米批評家協会賞の受賞スピーチにて最も見過ごされている演技の一つとしてライズボローを挙げている。本作に感銘を受けたハリウッド俳優たちによる上映会の開催や、演技を次々と絶賛するSNSでの投稿などによって旋風が巻き起こり、ライズボローはアカデミー賞主演女優賞へのノミネートをはたし、賞レースに躍り出ることになった。
そんなライズボローが演じるのは、酒に溺れたことによって行き場を失ってしまうシングルマザーのレスリー。宝くじに高額当選するも、酒によって全てを失った彼女が、孤独なモーテル従業員のスウィーニー(マーク・マロン)との出会いをきっかけに、過去を見つめ直し、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしていく姿を演じた。
本作が長編映画デビューとなる、Netflixドラマ「13の理由」のマイケル・モリスがメガホンをとり、また『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17)でゴールデングローブ賞、アカデミー賞にて助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイや「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」に出演するマロン、「猿の惑星」最新作への出演が決まっているオーウェン・ティーグらが脇を固める。
多くの人々の心を惹きつけたライズボローの演技を、ぜひスクリーンで見届けたい!
文/高木郁