【第95回アカデミー賞】『イニシェリン島の精霊』で初ノミネートのコリン・ファレル、息子と仲良くシャンパンカーペットに出席
現地時間3月12日(日本時間3月13日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第95回アカデミー賞授賞式。主演男優賞は、数多くの映画賞を受賞した『スリー・ビルボード』(17)の鬼才マーティン・マクドナー監督作『イニシェリン島の精霊』(公開中)のコリン・ファレルが初ノミネート。惜しくも受賞は逃したが、息子と仲良くシャンパンカーペットを歩き話題を呼んだ。
『イニシェリン島の精霊』でファレルが演じたのは、アイルランド西岸沖に浮かぶ架空の離島、イニシェリン島で暮らす心優しく気のいい男パードリック役。音楽を愛する初老の男コルムとは親友同士だったが、突然絶縁を告げられて困惑していく。ファレルとコルム役のブレンダン・グリーソン、マクドナー監督とは、『ヒットマンズ・レクイエム』(08)以来、14年ぶりに再タッグを組んだ。
すでに、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、第80回ゴールデングローブ賞(ミュージカル/コメディ部門)などを受賞し、アカデミー賞でも本命視されていたファレルが見事にオスカーも獲得。近年は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(21)で特殊メイクを施し、ずんぐりむっくり姿のペンギン役を怪演したり、タイで起きた遭難事故の救出活動を映画化した『13人の命』(22)で過酷な水中シーンにトライするなど、チャレンジングな作品が続いていたファレルだが、本作での静謐かつ繊細な演技をぜひ映画館でご覧いただきたい。
文/山崎伸子
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