生田斗真主演、白石和彌の初プロデュース作『渇水』予告編、本ビジュアル、新キャスト情報が解禁!
第70回文学界新人賞受賞作で、第103回芥川賞候補となった河林満の同名小説を、「孤狼の血」シリーズの映画監督、白石和彌の初プロデュースで映画化した生田斗真主演作『渇水』(6月2日公開)。このたび本作の予告映像、本ビジュアル、新キャスト情報が解禁された。
映画「土竜の唄」シリーズをはじめ、近作では大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や主演映画『湯道』(公開中)などで、多彩な役どころを変幻自在に演じ分けた実力派俳優の生田。本作では、水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業務に就く水道局員役で、心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを体現する。また、監督を、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた高橋正弥が担当する。
解禁された予告映像は「督促の期限を過ぎましたので、停水を執行します」と、主人公の岩切俊作(生田)と同僚の木田拓次(磯村勇斗)が水道料金を滞納する伏見(宮藤官九郎)の家を訪れ、水道を停止する場面から始まる。「町中カラッカラだってのに弱いものいじめというか…」と疑問を呈す木田に、岩切は「支払いが滞れば水道を止める、払えば開ける、俺たちにできるのはそれだけだ」と、規則に従い、粛々と業務を遂行する。そんなある日、岩切はたった2人で家に残された幼い姉妹(山崎七海、柚穂)に出会う。葛藤を抱えながらも「規則だから」と水道を停める岩切だったが、その姉妹が厳しい生活を強いられていく様子を目の当たりにすることに。
姉妹の母親、有希(門脇麦)に「それでも親か?」と投げかける岩切だったが、「あんたの家族は幸せなの?」と返され言葉を失う。岩切は、どうやら妻と幼い息子との関係に問題を抱えているよう。「このままじゃダメなんだよ」と苦悶の表情で叫ぶ岩切。この渇いた世界で、岩切が葛藤の末たどり着く結末とは?岩切が放つ「大雨降らせてやろうな、カラッカラの町に」という最後の言葉が意味するものとは?
予告編前半に流れる、向井秀徳が書き下ろした主題歌「渇水」も印象深く登場し、向井からのコメントも到着。「人間は常に苛立っている。絶望している。そうなのか。そうではない。そうではないはずだ、と、この映画は俺に問いかけている。そんなことを思いながら『渇水』という曲を作りました」と、作品に通じた楽曲の仕上がりを振り返った。
本ビジュアルでは、“渇いた世界に、希望の雨は降るのか――。”というコピーとともに、主人公の岩切が大雨に打たれる姿が大きく映しだされている。希望なのか、はたして絶望なのか、雨を全身で受け止める岩切の表情、そして岩切を取り巻く登場人物たちの姿も印象的なビジュアルとなっている。
また、新たに7名のキャスト情報も解禁された。⽔道料⾦滞納者である今⻄に宮世琉弥、同じく滞納者の坂上に吉澤健、有希の“今度の⼈”⼤林に篠原篤、⼩出家の近隣住⺠、⽵内に柴⽥理恵、熱帯⿂店店⻑の⽯川に森下能幸、スーパーマーケットの店⻑、細川に⽥中要次、岩切が関わることになる刑事、加東刑事に⼤鶴義丹。渇ききった岩切の⼈⽣に、彼らがどんな影響を与えていくのか、大いに期待したい。