ドキュメンタリー映画『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 〜ロックと家族の絆〜』劇場公開が決定!
今年1月29日に74歳で亡くなったロックミュージシャン、鮎川誠の素顔を収めたドキュメンタリー映画『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 〜ロックと家族の絆〜』が、今夏に劇場公開されることが決定した。
本作は、3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭において上映された『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』をもとに、秘蔵の未公開映像や家族との日々を捉えたプライベート映像を加えて再編集。ロックミュージシャン、鮎川の素顔に肉薄する内容に仕上がっている。
40年以上にわたって日本を代表するギタリストとして多くのミュージシャンやロックファンからリスペクトを集めてきた鮎川。熱いステージングと久留米弁からにじみ出る素朴な人柄で愛された彼と、妻、シーナが中心となって結成したシーナ&ロケッツは、結成以来、一度も休止することなく活動を続けていた。
しかし、2015年にボーカルのシーナが急逝。メンバーですらバンドはもう終わりかと思ったが「ステージに立つとそこにシーナがいるから」と鮎川はバンドの続行を決断。それまで以上に精力的にライブ活動を行った。そんな鮎川を家族は全力でサポートし、次女、純子がマネージャーとして、2019年からは末娘のルーシーがボーカルを務め全国ツアーに同行。 鮎川がすい臓がんによって余命5ヵ月の宣告を受けた時も「死ぬまでに1本でも多くシーナ&ロケッツのライブをやりたい」という願いを叶えるため、家族は鮎川に寄り添いサポートした。
“ロックを愛し、ロックに愛された男、鮎川”の音楽との出会い、バンド結成秘話、妻でありバンドのボーカルのシーナへの愛、そして「ロックは生活の中にあるもの」と公言した鮎川とシーナの言葉通り、日常的にロックが存在していた鮎川家の日々が克明に記録されている。
監督を務めた寺井到は「優しいことが格好よく見える人はほかにはいない」と鮎川の人柄を絶賛。そんな彼の飾らない素顔と熱い情熱に、本作でスクリーンを通じて触れてみたい。
文/スズキヒロシ