『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』公開40周年記念イベントにファン集結!森川智之&金田明夫「SWシリーズはライフワーク」
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』公開40周年記念特別上映イベントが「スター・ウォーズの日」となる5月4日にTOHOシネマズ日比谷にて開催され、シリーズのレジェンド声優である森川智之と金田明夫が登壇。ともに「本シリーズの吹替えはライフワーク」だと話し、ファンたちと大切な日を笑顔で祝った。
世界的人気シリーズ「スター・ウォーズ」の劇中の名台詞 “May the Force be with you.”(フォースと共にあらんことを)にちなみ、世界中のファンがスター・ウォーズ文化を祝う「スター・ウォーズの日」として制定されている5月4日。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(99)からオリジナルドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」でユアン・マクレガーが演じるオビ=ワン・ケノービの日本版声優を務めてきた森川智之は、満席のお客さんを前に「昨年も5月4日のスター・ウォーズの日にイベントをやって登壇させていただいたんですけど、またこの日がやってきたなと思うと感無量。みなさんと一緒に楽しんでいければ」と喜びのあいさつ。
また、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)のボバ・フェットの父“ジャン ゴ・フェット”や、アニメーション「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」のキャプテン・レックスをはじめとするすべてのクロ ーン・トルーパー、そしてオリジナルドラマシリーズ「マンダロリアン」のシーズン2からボバ・フェットの日本版声優を務めてきた俳優の金田明夫は、「この5月4日というのはいつも憧れの日だったんですけど、こうやって皆さんの前で会えること、これがいま本当に幸せだなという気持ちでいっぱい」と満面の笑顔を見せた。
長年声を吹き込んできた「スター・ウォーズ」シリーズについて、森川は「ライフワークというか、ファンから始まって気づいたらオビ=ワンをやっていて、そういう意味では本当に暗黒面に落ちずにがんばってきた甲斐がありました(笑)」と笑いまじりに話すと、金田も「当時スクリーンで観ていた時に『こんな作品に携われたら幸せだろうな』と思っていたらお話をいただいて、それから20年もやっていますから僕も同じく本当にライフワーク。僕も、暗黒面には落ちていないので(笑)」と意気のあった様子を見せ、会場を笑わせる一幕も。
40年前に公開され、当時日本で公開されたときのタイトルは『ジェダイの復讐』だった『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(83)。当時アメリカでは直前に変更されたものの、日本では変更されなかったが、当時のことを聞かれると森川は「当時16歳で観に行ったので全然気づきませんでしたね」と振り返り、公開当時のポスターには「完結編」と書いてあったことにも驚きを覚えつつ、金田はその当時エピソード1から6まである中で、4から始まっているということに衝撃を受けたと振り返り、「自分のなかではまったく整理がつかなかった」と思い出を懐かしんだ。
また、先日イギリスのロンドンで行われた「スター・ウォーズ」ファン最大のイベント「スター・ウォーズセレブレーションヨーロッパ2023」では、現在の「スター・ウォーズ」のタイムラインにおいて“過去”、“現在”、“未来”の物語を描く新作映画3作品の公開の発表も話題になったが、それぞれ監督は異なり、ジェームズ・マンゴールド監督作は旧三部作の2万5000年前に遡りフォースを操るジェダイについての物語に。内容を聞いた森川は「戻りすぎでしょ(笑)」とツッコミを入れつつも、「ジェダイの吹替えをやらせてもらっているので、この作品は気になりますね」とコメント。金田も、2万5000年前の話ということで「石かなにかでできてるんですかね(笑)」と森川を笑わせつつ、新たな内容に期待を寄せていた。
さらに次回の「スター・ウォーズセレブレーション」は日本で開催されることが発表されており、昨年「オビ=ワン・ケノービ」のイベントでオビ=ワン役のユアン・マクレガーと中継で話した森川は、「ユアンはなかなか日本に来ていないので、チャンスがあったら会おうと話していて『ディナーしようよ』とユアンが言っていたので、ぜひ実現させたいですね!」と興奮気味で話し「もう張りついています(笑)!」と意気込みの笑顔。いっぽうの金田は、「スター・ウォーズセレブレーション」でやりたいことについて「ほぼクローンをやっていますから、クローンサミットとか世界中のクローン集めてやりたいですね!」と自身の構想も明かしていた。
最後には、森川が「今回初のデジタル上映ということで、僕も観たいなと思っています。毎年これだけスター・ウォーズの日が盛り上がって、常に広がりを見せるスター・ウォーズワールドを、皆さんと一緒に楽しんでいければ嬉しい。来年も2025年の盛り上がりに向けて、ぜひ皆さんと一緒に楽しんでいければ!」と語り、金田も「芸能の世界に入って一番言いたかったセリフの一つが、ソロがレイア姫に『愛している』と言われて返す『I know』という言葉で。いつか使おうと思っているんですけど、まだ使えていない(笑)」と明かしつつ、「もう一つ誇りを持っているのは、『フォースとともにあらんことを』という言葉を言わせていただいていること。この5月4日は、自分にとっては一番大切な日であることは間違いありません。今日皆さんと一緒に時間を過ごせたことが大変幸せ」とメッセージを贈った。
旧三部作の完結編『スター・ウォーズ エピソード 6/ジェダイの帰還』(83)から40周年を迎える今年、5月3日から5日(金)の3日間限定で、TOHOシネマズ 日比谷では本作が初のデジタル上映されている。
取材・文/富塚沙羅