フラッシュやバットマンが浮世絵に!『ザ・フラッシュ』のヒーローが集結した特別ビジュアルがお披露目
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(22)、『ジョーカー』(19)など多くのヒット作を放つDCの最新作で、数々のサプライズを含む物語が観客の熱狂を生み出している『ザ・フラッシュ』(公開中)。このたび、劇中で活躍するフラッシュ(エズラ・ミラー)、バットマン(マイケル・キートン)、スーパーガール(サッシャ・カジェ)が描かれた“浮世絵特別ビジュアル”が解禁された。
スピードを武器に“時間”も“世界”も超える能力を秘めている地上最速のヒーロー、フラッシュ。彼が過去に戻って亡き母親と無実の罪で捕まった父親を救ったことから、世界は壊滅の危機に陥ってしまう。フラッシュは、過去が変わった世界のもうひとりのフラッシュや、バットマン、スーパーガールと力を合わせて、復活したゾッド将軍(マイケル・シャノン)と戦う。
今回解禁されたビジュアルは、画家で絵師の石川真澄による、『ザ・フラッシュ』に登場するフラッシュ、バットマン、スーパーガールの3大ヒーローを浮世絵風に描いたもの。六代目歌川豊国に師事し、「スター・ウォーズ」の浮世絵シリーズとなる「星間大戦絵巻」や、十一代目市川海老蔵が主演したTVシリーズ「石川五右衛門」('16)のメインビジュアル、ロンドンの大英博物館に所蔵されているデヴィッド・ボウイの浮世絵などを手掛ける石川は、実は元々DC作品のファンだったそう。全身からエネルギーを放ち「超速英雄傳」の和名が書かれたフラッシュ、尖った耳が印象的で圧倒的存在感を放つバットマン、胸の「S」マークが特徴的でフラッシュらと共に戦う強い意志を感じるスーパーガールが、日本の和の雰囲気とマッチした浮世絵風ビジュアルとなっている。
石川は「僕の中でDC作品といえばバットマンです。世代的にマイケル・キートン主演作は懐かしいので今回描くことが出来てうれしかったです」と、DC愛を告白。「今回制作する上で、一番大変だったのはフラッシュでした。特にヘルメットの光沢感など、現代的な材質を浮世絵様式で表現するのに苦労しました。あとバットマンやスーパーガールに関してもいえることですが、キャラクターのイメージ、映画の世界観をなるべく崩さず、いかに自分の様式で表現できるかを意識して描きました」とDC映画と日本伝統文化の融合の舞台裏を明かす。繊細でいて力強い浮世絵によって、人々を守る強い意志を感じさせるヒーローたちの表情を魅力的に描いた本ビジュアルは、世界を席巻する“フラッシュ旋風”の勢いをさらに後押しするだろう。
文/サードアイ