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「インシディアス」最新作が北米No.1スタート!「ミッション:インポッシブル」の初日成績も発表に

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「インシディアス」最新作が北米No.1スタート!「ミッション:インポッシブル」の初日成績も発表に

先週末(7月7日から9日)の北米興収ランキングは、ジェームズ・ワンとジェイソン・ブラムがタッグを組んだ「インシディアス」シリーズの第5作となる『Insidious: The Red Door』が初登場でNo. 1を獲得。事前の予測では僅差で『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(日本公開中)に届かないとみられていたが、ホラー映画がもっともポテンシャルを発揮する金曜日に大きなリードをつけて、土日までしのぎきる格好となった。

興収、評価共に乱高下を繰り返してきた「インシディアス」シリーズ。はたして最新作の評価は…
興収、評価共に乱高下を繰り返してきた「インシディアス」シリーズ。はたして最新作の評価は…[c]Everett Collection/AFLO

シリーズ1作目と2作目で主演を務めたパトリック・ウィルソンが自らメガホンをとり、前日譚が描かれた前2作から一転して『インシディアス 第2章』(13)の続きのストーリーが描かれる『Insidious: The Red Door』。初日から3日間の興収は3301万ドルと、これまでのシリーズ最高成績であった『インシディアス 第2章』のオープニング興収4027万ドルに次ぐ好成績を記録。

興収的にはシリーズの立て直しの兆しが見えた一方で、作品評価は伸び悩み気味。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば批評家からの好意的評価の割合は38%と低調。振り返ってみれば、1作目が同66%とまずまずの評価を獲得し、2作目で興収が上昇するも同39%と期待を裏切ることに。その影響で興収が低下した3作目では同57%と持ち直し、4作目の興行的成功(全世界興収ではシリーズ最高の1億6788万ドルを記録)に繋がってきた。

【写真を見る】ジョシュ役のパトリック・ウィルソンが監督デビュー!『インシディアス 第2章』の直接的な続編に
【写真を見る】ジョシュ役のパトリック・ウィルソンが監督デビュー!『インシディアス 第2章』の直接的な続編に[c]Everett Collection/AFLO

しかし4作目の批評家からの好意的評価は33%とシリーズワーストを記録。今作の興収が伸びたのは、シリーズが本筋に戻ったという点が大きいのだろう。それでも2作目と同等の低評価となってしまったことはかなり大きな痛手。過去には「フッテージ」シリーズとのクロスオーバーも企画されていた「インシディアス」シリーズ、今後の動向には注目しておきたい。

2位に惜敗した『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は前週から半減近い興収となり、まだまだ苦しい戦いを強いられているものの、公開8日目に北米累計興収1億ドルを突破。4位の『マイ・エレメント』(8月4日日本公開)も4週連続で1000万ドルを上回る週末興収を維持して、なんとか公開22日目に累計興収1億ドルに到達している。現時点での全世界興収は両作品ともに2億6000万ドルほど。もうひと伸び欲しいところだろう。


『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』がついに北米公開!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』がついに北米公開![c] 2023 PARAMOUNT PICTURES.

さて、7月12日にはトム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(7月21日日本公開)が、ついに北米公開を迎えた。初日だけで1551万ドルの興収を記録しているとのことで、週末成績や過去のシリーズ作との比較は、次週詳しくお伝えしていこう。

文/久保田 和馬

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