名塚佳織&津田健次郎が巨大パエリアで「ウタ誕生祭2023」をお祝い!来年の生誕祭はシャンクスの参加もリクエスト
国内興行収入197億円、観客動員1427万人を記録し、2022年公開作品No.1大ヒット作品となった『ONE PIECE FILM RED』。10月20日より1か月限定のアンコール上映が決定し、SNSを中心に再上映を待ち切れないとの声が多く上がっている話題作が、今年も10月1日のウタの誕生日に「ウタ誕生祭2023」を開催。イベントにはウタ役の名塚佳織、ゴードン役の津田健次郎が登壇し、全国のファンと歌姫のバースデーをお祝いした。
上映から1年以上が経過したいまの心境について名塚は「収録の時は緊張やプレッシャーのなか、やらなきゃいけないことに集中していましたが、落ち着いて思い返すと本当に幸せな時間でした。1秒1秒が楽しくて仕方がありませんでした」としみじみ。「思い出が詰まりすぎていて、10年くらい経っている感覚です」とうれしそうに話した。歌唱パートを担当したAdoと一緒に作り上げたウタはキャラクターとしてどんどん厚みを増してきたと感じているそうで、「すごく難しい作業でしたが、貴重な体験をさせていただきました。一生懸命、一緒に向き合ってきたから、ウタという少女が輝いてこられて、どんどん好きになってもらえたのかな?」と、多くの人に愛され、ヒットにつながった本作とウタの魅力について自身の思いを語った。
日本武道館で開催されたワールドプレミアを振り返り、「先輩方が子どものようにキャッキャしていたのがすごく印象的でした」とニッコリ。アフレコ前には谷口悟朗監督と一緒に話す時間が設けられたとし、「どんな風に演じるのかをじっくり話す機会ってなかなかないこと。有意義な時間を過ごすことができました」と充実の表情を浮かべた。参考にと手元に届く設定資料について、「いただく資料には、尾田(栄一郎)先生のメモも入っています。落書きもそのまま載っているのですが、まるで美術品のような落書きなんです」と明かし、「こんな貴重な資料を落としてはいけない、という緊張感がありました」と笑顔を見せた。
津田が演じたゴードンは名塚が演じたウタの育ての親という役どころ。「ゴードンはすごく優しくて、愛にあふれているのに、ウタはあの年齢ならではの真っ直ぐさとピュアさのせいか、結構ゴードンには冷たいんです」と説明。大事なことは全然ゴードンには相談せず、常にシャンクスへの強い想いを口にしているウタについて「はたから見ると、ゴードンってすごくかわいそう(笑)。いつかゴードンの優しさに気づいてほしいです!」とゴードンへの同情を口にし、笑いを誘った。「ゴードン、かわいそうだよね」と苦笑いの津田は「でも、ウタがそういう子であることは重々承知しています。ウタの純粋さ、真っ直ぐさは彼女の最大の良さなので、ゴードンもわかっているはずです」とゴードンの想いを補足した。
イベント名が「ウタ誕生祭2023」となっていることから、「2024もあるのでは?」と予想したMC。もし、来年も開催されるとしたら、どんな誕生祭にしたいかと問われた名塚は「来年は、シャンクスにきて欲しいかな」とリクエスト。「2人のお父さんに囲まれてお祝いしたいです」との名塚のコメントに、会場からは「ヒュー!」という声が沸き起こる。
MCが「右耳と左耳と大変なことになる、究極のASMRです」と話すと、名塚は「真ん中に立って、ずっと聴いていたいです」とシャンクス役の池田とゴードン役の津田に挟まれるシーンを想像し、目を閉じてうっとりとした顔を見せる場面もあった。誕生日が設定されていないゴードンについては、誕生日を募集するというサプライズの発表も。なんでもお祭りにして楽しもうという気持ちで、「#ウタ誕生祭」のハッシュタグと共に、理由や考察を加えて作品公式XにポストしてほしいといのMCの呼びかけに津田も名塚も大爆笑していた。
昨年の誕生祭は巨大ケーキでお祝いしたが、今年は劇中でゴードンがウタにパエリアを振る舞っていたシーンにちなみ、お祝いの巨大パエリアも登場。観客と共に「Happy Birthday to You」を歌った津田の歌声に「渋い!」という声もあちこちで飛んでいた。
取材・文/タナカシノブ