「あなそれ」でブレイクの鈴木伸之、『東京喰種』で体脂肪率5%を切る体作り

インタビュー

「あなそれ」でブレイクの鈴木伸之、『東京喰種』で体脂肪率5%を切る体作り

石田スイの人気コミックを窪田正孝主演で実写映画化した『東京喰種 トーキョーグール』が、7月29日(土)より公開となる。本作で人を喰らう“喰種(グール)”と戦う喰種捜査官・亜門鋼太朗役を演じた鈴木伸之にインタビュー。

連ドラ「あなそれ」こと「あなたのことはそれほど」ではW不倫にハマるクズ男の有島役でブレイクした鈴木だが、本作ではストイックに体を鍛え上げ、ダイナミックなアクションに挑んでいる。

水とコーヒー以外で摂取できるのは人体のみという怪人・喰種は、ごく普通に東京の街で生息していた。大学生のカネキ(窪田正孝)は、ある日、喰種の女性・リゼ(蒼井優)に襲われ、瀕死の状態で彼女の臓器を移植されたことにより半喰種となる。鈴木演じる亜門は、喰種を駆逐しようとする人間たちの組織CCGの捜査官だ。

原作は世界累計3000万部の発行部数を誇る人気コミック。「こんなに大きな原作ものをやらせていただくのは初めてだったのでうれしかったです。でも、どうやって役作りをすればみなさんに納得してもらえるのかと思い、漫画とアニメの両方を観て、監督とディスカッションを重ねながら演じていきました」。

彼のハイライトとなるのは、喰種と化したカネキとの激闘シーンだ。喰種の捕食器官・赫子(カグネ)を縦横無尽に動かして亜門を攻撃するカネキと、喰種に対抗できる武器クインケを手にして戦う亜門。

「窪田さんはめちゃくちゃ動けるから、信頼感がすごくありました。あとからCGを入れるので、窪田さんの体に緑のテープがついていて、そこから赫子が飛び出して攻撃されるという設定で撮影しました。直接、赫子は飛んでこないけど、窪田さんが僕との距離感をわかったうえで体現してくださるので、本当に飛んでくるような錯覚に陥りました」。

亜門役に挑むにあたり、ストイックにトレーニングをした鈴木。「いちばん通っていた頃は、週5~6日はジムに行ったり、キックボクシングをやったりしていたので、当時の体脂肪率は5%なかったです。ベンチプレスも110kg上げて、LDH(事務所)の中の1位を僕が塗り替えました。完全に自分を追い込み、3か月間は胸襟と腕の筋肉を鍛え続けていましたから、ようやく1位になれた時はうれしかったです」。

とはいえ、「あなそれ」の撮影が終わってからは、まったくトレーニングをしていないそうだ。「いまはずっと家でバラエティを観ながらお菓子を食べてダラダラ過ごしています(笑)。いまだけはちょっとゴロゴロしていたいなあと。そういう期間も大事なんです」。

最後に、今後の抱負や目標についても聞いてみた。「俳優として作品の顔になって何か演じることも夢ですし、もっともっとみなさんに知ってもらいたいという思いもあります。

あと、僕はこれまで嫌な役が多いのですが、役をもらえること自体、幸せなことだと思っています。ただ今後はもっといろんな役柄にも挑戦したいし、福田雄一監督作のようなすごくふざけたコメディ作品にも出てみたい。また、男として憧れるのは岡田准一さんや長瀬智也さん。男っぽくてしっかり自分をもっている感じがしてかっこいいと思います」。【取材・文/山崎伸子】

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