鈴村健一「ガンダムSEED」スペシャルエディション上映記念舞台挨拶で、苦しい収録を振り返る「誰かシンを褒めてあげて!」

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鈴村健一「ガンダムSEED」スペシャルエディション上映記念舞台挨拶で、苦しい収録を振り返る「誰かシンを褒めてあげて!」

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のHDリマスター特別総集編の上映記念舞台挨拶が10月11日、丸の内ピカデリーにて開催され、シン・アスカ役の鈴村健一が登壇。2004年10月~2005年10月に放送されたTVシリーズを振り返った。

【写真を見る】シン・アスカは「とにかく大変!」怒られてばかりで収録の思い出はない?!
【写真を見る】シン・アスカは「とにかく大変!」怒られてばかりで収録の思い出はない?!

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の前作、「機動戦士ガンダムSEED」のオーディションを受けたという鈴村。「見事に落ちまして…悲しいなと思っていたけれど、(SEEDが)大ヒットしてさらに悲しくなりました」と懐かしそうに振り返る。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の出演はオーディションではなかったそうで「(福田己津央)監督から直電がありました。『シン・アスカやんない?』って」とニヤリ。飲みに誘うようなノリとMCから指摘されると、「そこまで軽くはなかったかもしれないけれど、本当に嬉しくて。監督は『GEAR戦士電童』に出演させていただいたご縁を大事にしてくださったんだなと感じていて。声優という仕事を10年くらいやってきたなかで、20代最後の年に声をかけていただいたことは、仕事をしているという実感ができたし、認めてもらえたことが本当にうれしかったです」としみじみ。

シンは頑張ってる、もっと褒めてほしい!
シンは頑張ってる、もっと褒めてほしい!

演じたシン・アスカは「とにかく難しい役だった」とため息混じりで語り始めた鈴村。「シンはかなり頑張っているのに褒めてもらえなくて。もうちょっと褒めてあげてもいいんじゃないかなって思うことは当時もあったし、いまもそう思っています。アフレコをしていても、僕だけいつも褒められない。声優という仕事は現場で褒められるイメージはないけれど、少しくらい褒めてくれてもいいのに…って思うこともありました」と苦笑い。収録時のシンと鈴村自身はシンクロしていたとし、「もっと、もっとって求められる現場でした」と当時の様子を伝えた。

予定にはない演出を提案し、コールアンドレスポンスを実施!
予定にはない演出を提案し、コールアンドレスポンスを実施!

大変だった、褒められない、怒られるという思い出しかない収録は「常に緊張感がありました」と明かした鈴村。「僕は割とおしゃべりなのですが、この現場ではあまりしゃべらなかったです。しゃべるエネルギーを芝居に使いたかったから」と気合十分に挑んでいた様子。収録時間ギリギリまで使った追い込んだ収録をしていたとし、「人生のなかで一番苦しい一年でした」と悩みに悩み抜いた役であったと話した。

思い出のエピソードのサブタイは…
思い出のエピソードのサブタイは…

印象に残っているのは第34話だという。サブタイトルは「悪夢」。「シンがキラ・ヤマトを倒す。つまり、悲願が達成されるとても重要な回なんです。家で放送を観ていたら『悪夢』というサブタイが流れて。ここは『歓喜』でしょ、どういうことなんだって思いましたね(笑)。アスランに怒られてばかりのシンがあんなに頑張って、結果を出したのに…」と肩を落とすも、「この時のシンはポジティブになるので結構好きです!」と笑顔を見せていた。


ノリノリのフォトセッション
ノリノリのフォトセッション

アニメ「ガンダムSEED」シリーズ最新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は2024年1月26日より公開。これを記念し、TVシリーズ「機動戦士ガンダムSEED」&「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の特別総集編「スペシャルエディション HDリマスター」が8月から3か月連続上映中。イベントでは鈴村が「新作の公開を待つまでの時間って、いろいろ妄想が膨らんで楽しい。新作の予習としても、(8月より3か月連続上映中の特別総集編『スペシャルエディション HDリマスター』の)上映を楽しんで!」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

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