三吉彩花『ナックルガール』ワールドプレミアでボクシングの猛特訓を振り返る!「よくあんなに過酷なトレーニングをやり切れたなと感無量」
Prime Videoにて11月2日(木)より世界独占配信されるAmazon Original映画『ナックルガール』のワールドプレミアが10月25日、開催中の第36回東京国際映画祭(TIFF)にて行われ、主演の三吉彩花、共演の窪塚洋介、前田公輝、本作のメガホンをとったチャン監督が登壇した。
日本のAmazonスタジオ初となる、韓国の映画制作会社クロスピクチャーズ (Kross Pictures)との日韓共同制作作品である本作は、韓国Kakaoの人気Webコミック「ナックルガール」を原作に、日韓のクリエイター陣と日本の俳優陣とのタッグで贈るクライム・アクション映画。
主役に抜擢された時の心境について三吉は「不安と緊張、感情がグチャグチャになったけれど、日本と韓国の共同制作で全世界に配信されるということで、気合いが入りました」とコメント。この日は日本語、英語、韓国語が飛び交う舞台挨拶となったため、「いろいろな言語が聞こえて、途中でなにを言っているのか分からなくなりました」と苦笑いの三吉が「いけてました?」と窪塚、前田に確認する場面も。2人から「バッチリでした!」との言葉をもらった三吉が、ホッとした表情を浮かべる場面もあった。
窪塚演じる白石は、原作にはないキャラクター。窪塚の出演を願ったチャン監督が新たに作ったキャラクターだという。「原作ものだけど、ほぼオリジナルじゃないかと思えるような脚本に仕上がっているという印象を受けました。原作にない役のオファーは率直にうれしかったです」と微笑み、「日本と韓国の合作でどういうものが出来上がるのか、ワクワク感が大きかったし、ぜひ参加したいと思いました」とニッコリ。さらに「チャン監督はとてもチャーミングな方。現場ではビシッとしているけれど、ごはんを食べに行くと溢れんばかりのチャーミングさ、言葉の壁を越えるチャーミングさを見せてくれます。いい関係が築けたし、いまもいい関係は続いています!」と本作で素敵な出会いを果たしたことを喜んでいた。
前田演じる神谷は、三吉演じる橘蘭の元恋人という役どころ。めちゃくちゃカッコいい存在とのMCからの声に「正義感が強くて情にも熱い男。ズルいところで登場するキャラクターを演じさせていただいたことを、とても感謝しています」とニヤリ。「神谷の完璧すぎないところ、不安定さが、悪の組織に立ち向かう時の緊張感やアクションに乗っているような気もしました」と、完璧すぎないところこそが、神谷の魅力だと指摘していた。
激しくて爽快でクールなアクションシーンが本作の大きな見どころのひとつ。半年に及ぶ過酷なトレーニングに挑んだ三吉は「いま思い返しても、よくあんなに過酷なトレーニングをやり切れたなと感無量の気持ちです」と充実感を漂わせ、1日5、6時間、日本と韓国のアクションチームとトレーナーと共に体育館でみっちりと練習を重ねたそうで「『ナックルガール』が力強く届いて欲しいという気持ちがみんなにあったからこそ、乗り越えられたトレーニングだったと思います」と胸を張り、作品に関わったすべての人の熱い気持ちが届くよう、期待を込めていた。
第36回東京国際映画祭は、10月23日~11月1日(水)の10日間にわたり、シネスイッチ銀座、丸の内TOEI、角川シネマ有楽町、TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ日比谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューリックホール東京などで開催中。
取材・文/タナカシノブ