「ゼルダの伝説」実写映画化にリンク役の予想が白熱!マスターソードが似合う若手俳優は誰?
1986年にシリーズ第1作が発売されて以来、世代も国境も超えてプレイされてきた人気ゲームシリーズ「ゼルダの伝説」。任天堂株式会社は8日、同作を扱った実写(ライブアクション)映画の企画開発をスタートしたことを正式に発表した。
今年5月に発売されたNintendo Switch用ソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」まで、多くのシリーズ作品や関連作品が発売されてきた「ゼルダの伝説」。主人公の青年リンクが危機に瀕したハイラル王国やその王女ゼルダを救うために様々なダンジョンをクリアしながら大冒険を繰り広げるという内容で、シリーズ累計の全世界販売本数は1億2500万本を超える。
今回、実写映画版の開発開始発表にあわせて任天堂代表取締役フェローの宮本茂は、Xに「『ゼルダの伝説』の実写映画の企画を数々のヒット作を手がけたAvi Aradさんと長年進めてきました。今回Aviさんに共同プロデューサーをお願いし、任天堂自ら制作に関与して正式に開発をスタートしました。完成まで時間がかかりますが、楽しみにお待ちください」と投稿。
宮本と共同プロデューサーを務めるアヴィ・アラッドは、マーベル・スタジオを設立し「X-MEN」シリーズや「スパイダーマン」シリーズなどを手掛けるなど、昨今のアメコミ映画隆盛の礎を築いた立役者。アラッドが率いるアラッド・プロダクションが任天堂と共に制作を務め、任天堂が50%以上を受け持つかたちでソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)と共同出資を行なう。またSPEは全世界配給も担当するとのこと。
またメガホンをとるのは、人気YA小説を実写映画化した「メイズ・ランナー」シリーズを手掛けたウェス・ボール監督。ボール監督は現在、「猿の惑星」シリーズの最新作『猿の惑星/キングダム』(2024年初夏公開)のポスト・プロダクション作業中。本格的な制作開始は同作以降になると思われ、現時点ではあらすじやキャスト、公開時期などの詳細はすべて未定となっている。
世界的人気ゲームの実写映画化とあって、SNS上では国内外でトレンド入りするなど大反響を巻き起こしており、なかでも主人公のリンク役を誰が演じるのかという予想が白熱。アラッドがプロデュースするという点からMCU版スパイダーマンのトム・ホランドを期待する声や、「メイズ・ランナー」シリーズに出演したトーマス・ブロディ=サングスターと予想する声も多々見受けられる。
そんななか現地メディア「Variety」では、「実写版『ゼルダの伝説』でリンクを演じるべきなのは誰か?」と題し、可能性のありそうな若手俳優たちを次々とピックアップ。『ルーム』(15)で天才子役と注目を集めたジェイコブ・トレンブレイや、『名探偵ピカチュウ』(18)のジャスティス・スミス、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(21)でアカデミー賞候補にあがったコディ・スミット=マクフィー、「ユーフォリア/EUPHORIA」でブレイクしたジェイコブ・エロルディらの名前が挙げられている。
近年のハリウッドの大きなトレンドの一つとなっているテレビゲームの映画化。なかでも「ソニック・ザ・ムービー」シリーズや『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)など、日本発のゲームは軒並み大ヒットを記録しており、本作にも大きな注目が集まることは間違いないだろう。今後届けられる続報に乞うご期待!
文/久保田 和馬