60年以上前のアメリカで多くの女性を救った組織の奔走を描く『CALL JANE/コール・ジェーン』クラウドファンディング開始

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60年以上前のアメリカで多くの女性を救った組織の奔走を描く『CALL JANE/コール・ジェーン』クラウドファンディング開始

アメリカに実在した女性団体「ジェーン」をモデルにした映画『CALL JANE/コール・ジェーン』(2024年春より順次公開)。本作のクラウドファンディングが11月20日から2024年1月17日(水)まで行われることが発表された。

舞台は、1960~70年代の人工妊娠中絶が違法とされていた時代のアメリカ。中流階級の主婦である主人公ジョイ(エリザベス・バンクス)はある日2人目の子どもを妊娠するが、検診の中で病の悪化が発覚し中絶を余儀なくされる。中絶は違法とされているため、適切な処置を受けることができないジョイ。彼女は次第に孤立していきますが、街で見かけた張り紙を頼りに、アンダーグラウンドで女性たちの中絶を手助けする女性組織「ジェーン」に出会う。

本作に登場する「ジェーン」とは、特定の女性の名前ではなく1960年~70年代初頭に実在した組織の名前。この物語は、中絶が違法とされる時代に医師のほとんどが手術を拒むなか、12000人以上の女性たちの命を救うために奔走した「ジェーン」の実話を描いた映画となっている。

現在実施中の本プロジェクトは、本作の日本全国劇場公開を実現し、誰にでも“性”や“自分自身の身体”について決め、守る権利があることを知ってもらう“きっかけ”になればという想いで始まったもの。本作の配給収益は「認定NPO法人ピッコラーレ」(妊娠葛藤窓口「にんしんSOS東京」ほか運営)に一部を寄付され、「自分の身体のことは自分で決めていい」社会の実現のため貢献されるという。


主人公のエリザベス・バンクスに加え、シガニー・ウィーバーが出演、『キャロル』(16)の脚本家であるフィリス・ナジーが監督と脚本を務める本作。“映画”というエンタテインメントを通じ、一度、人々が等しく得るべき権利について知ってみてはいかがだろうか。

文/サンクレイオ翼

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