アニプレックス設立20周年を盛大に祝福!歴代主題歌アーティスト集結&「鬼滅の刃」「Fate/stay night」「夏目友人帳」名場面をライブ×朗読でお届け
アニプレックスの設立20周年を記念したライブイベント「ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-」が1月7日、東京ガーデンシアターにて開催され、アニプレックス歴代作品の主題歌を担当したアーティスト、キャストが集結し、名場面が映し出されるアニメ映像をバックにライブと朗読を披露し、お祝いのステージを盛り上げた。
ライブイベントはピアニストの角野隼斗(かてぃん)が演奏するスペシャルメドレーからスタート。「鬼滅の刃」や「Fate」シリーズ、「鋼の錬金術師」など、歴代アニプレックス作品の映像に合わせて名曲が演奏されるたびに、観客がサイリウムを振りながら歓声をあげて盛り上がる。続いて登場したLiSAは「魔法科高校の劣等生」より「Rising Hope」、「ソードアート・オンライン」より「crossing field」、「Angel Beats !」の劇中バンド「Girls Dead Monster」の「Crow Song」など3曲を立て続けに歌い上げた。「ソードアート・オンライン」では、主人公キリト役の松岡禎丞が間奏時に姿を見せ、名台詞「必ず勝つ、勝ってこの世界を終わらせる!」を披露し、力強い雄叫びに観客を熱狂させた。
イベントのために編集された特別な映像をバックに、お馴染みの名台詞やオリジナルの朗読を楽曲の前後や間奏時に交えていき、物語を追体験できる演出で構成されたセットリストは、観客の心をくすぐるものばかり。シークレットゲストの登場はもちろん、スペシャルな演出に思わず声を上げたり、感動で涙を流したり、ボソッと感想を口にしてしまう観客も。作品と自身との思い出を重ね存分にイベントを堪能している様子が伝わってきた。
1月11日から第2期が2クール連続で放送がスタートする「うる星やつら」ではあたる役の神谷浩史とラム役の上坂すみれが登場し、コメディタッチのスペシャルな朗読で会場の笑いを誘う。オリジナルの朗読劇にも関わらず、観客とのコールアンドレスポンスもバッチリだった。神谷は第7期の制作が発表された人気シリーズ「夏目友人帳」のステージにも登場。Aimerによる「茜さす」のパフォーマンス後には、夏目のお馴染みのセリフ「帰ろう、先生」を添え、しっとりとした演技も披露。
「化物語」のステージでは、斎藤千和とともに12話と神谷演じる阿良々木暦と斎藤演じる戦場ヶ原ひたぎがデートの約束をするシーンを朗読。穏やかな空気に包まれるなか、「特別演目、終幕。」の文字がスクリーンに映し出されると会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
「Fate/stay night」シリーズのステージではセイバー役の川澄綾子、衛宮士郎役の杉山紀彰、間桐桜役の下屋則子が登場し、「Brave Shine」「春はゆく」をパフォーマンスするAimerとともに、シリアスなシーンや迫力のバトルシーンでの名台詞を次々と披露し、最後は桜が笑顔で「はい」と答えるシーンで締めくくった。
「鋼の錬金術師」のステージではシークレットゲストとしてポルノグラフィティが登場し、会場は大熱狂。「メリッサ」を歌い上げ、パワフルなステージで会場を興奮の渦に巻き込み、ポルノグラフィティがステージから去った後も驚きと興奮といった様子で、会場がしばらくざわつく場面もあった。UVERworldは「青の祓魔師」から「CORE PRIDE」、1月6日より放送がスタートしたばかりの「青の祓魔師 島根啓明結社篇」のオープニングテーマ「Eye's Sentry」、「BLOOD+」から「Colors of the Heart」の3曲で熱いステージを展開。観客も一緒に大合唱する形で盛り上がった時間となった。
2023年に新作TVアニメが放映され第二期が制作中の「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」のステージではReolが「切っ先」を熱く歌い上げ、緋村剣心役の斉藤壮馬、神谷薫役の高橋李依が剣心と薫が互いを思う気持ちを丁寧に演じ、作品の世界観に引き込んだ。スピンオフ作品「3年Z(ずぃー)組銀八先生」の制作が決定している「銀魂」のステージでは、坂田銀時、神楽、志村新八ら万事屋のメンバーによるナレーションが会場を笑いの渦に包み込む。「曲の力で俺たちを結束させてくれた」「大事なのは呼吸だ!」「予告編クイズ」など「銀魂」らしく他のアニプレクス作品を思い出させるワードを散りばめ、観客も笑いと拍手が止まらない。DOESが登場し「曇天」のイントロが始まっても、「トークを短くなんてできるはずがない」などとしゃべり続けるという「銀魂」らしい演出で盛り上げた。
3時間超のイベントは「鬼滅の刃」より3曲続けてのステージが展開。「遊郭編」ではAimerが「残響散歌」を歌い上げ、竈門炭治郎役の花江夏樹、音柱の宇髄天元役の小西克幸が朗読を披露。「無限列車編」ではLiSAが「炎」をパフォーマンスし、花江とともに炎柱の煉獄杏寿郎役の日野聡が登場。「俺は俺の責務を全うする」「心を燃やせ」などの名台詞で会場を感動の渦に巻き込んだ。ラストは「竈門炭治郎 立志編」のオープニングテーマ「紅蓮華」をLiSAが魂を込めて熱唱。花江が炭治郎の台詞「俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない!!」と絶叫し、アニプレックス20周年の特別なステージを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ