竹内涼真、「きみセカ」ファイナルに感無量!「劇場版でゴールを切るには、彼の力が必要だった」と高橋文哉に感謝
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(1月26日公開)のゴーレムアライバルイベント&完成披露舞台挨拶が六本木ヒルズアリーナとTOHOシネマ六本木ヒルズで開催され、竹内涼真、高橋文哉、堀田真由、板垣李光人、黒羽麻璃央、窪塚愛流、橘優輝、須賀健太、吉田鋼太郎、菅原伸太郎監督が登壇。ゴーレムアライバルイベントでは、冷たい風が吹くなか、本格的と定評のあるゴーレム(=ゾンビ)が大量に発生したレッドカーペットで、メンバーがファンサービスにも専念。集まった約500人の会場を大いに沸かせた。
本作は、“ゴーレムウィルス”という嚙まれたら化け物になってしまう“謎の感染症”によって突然日常を奪われた人々の過酷なサバイバルと濃厚な人間ドラマを描いていく人気シリーズの最終章。2021年1月に日本テレビとHulu共同製作ドラマとして日本テレビ系にてシーズン1の放送がスタートし、4シーズンにわたって人気を博してきた。劇場版では、シリーズを通して壮絶な人生を歩んできた主人公、間宮響の最後にして最大の戦いが描かれる。竹内は「寒い!」と絶叫しながらも笑顔でファンと交流を図り、会場に来ていたゴーレムの特殊メイクを担当したチームにも大きな声で感謝を伝えるなど、熱い一面をたっぷりとのぞかせていた。
その後に行われた完成披露舞台挨拶では、約4年にわたって主人公の間宮響を演じ続けた竹内が「4年続いてきて、まさかスクリーンで皆さんのもとに届けられるとは思っていなかったので、心からうれしいです。感動しています」と会場を見渡して感無量の面持ち。「4年間も同じ作品に携わることができるというのは、なかなか珍しいこと。簡単に実現できることではない。僕自身、この作品と共に人間的にも、お芝居、現場の技術も自分なりにレベルアップしていったなという実感はあります」と自信をにじませ、「チームに感謝したい」としみじみ。「僕はこの映画を2回観たんですが、めちゃくちゃ愛にあふれている。ゾンビやサバイバルとか、そういったところがインパクトが大きいので先行しがちなんですが、僕らは最初『サバイバル・ラブストーリーをやろう』と言って始めた。そこをもう一回、皆さんに伝えたい」と力を込めていた。
劇場版から参戦し、響のバディとなる大和役で新たな役柄の境地を切り開いた高橋は、「ドーム型の場所で、響と対峙させてもらったシーン」が印象的だという。「全身、埃や砂まみれになってアクションをやって。『なるべく力を抜かないようにやろう』と(竹内が)言ってくれた。映像からあふれる迫力を楽しんでほしい」と呼びかけた。また現場の雰囲気について「ここにいらっしゃる人、全員が元気です!『行くぞ!』という雰囲気もありつつ、本番になるとキュッとしまる。元気にあふれる現場でした」と声を弾ませていた。
イベント中も終始、顔を見合わせて笑顔になるなど息ぴったりだった竹内と高橋。思い出深いエピソードに話が及ぶと、竹内は「文哉くんとお風呂に入ったこと。裸の付き合いで、一緒に入りましたね」とにっこり。「今回、文哉くんと感情のバトルをする。彼らがどうしてぶつかり合うのかが、冒頭からしっかり描かれている。今回僕が劇場版でゴールを切るには、彼の力が必要だった。たまたま風呂に入ったりとか、そういうコミュニケーションが取れたことは、ひとつ起爆剤になった」と明かすと、高橋も「お芝居の話をたくさんさせていただいて、ありがたかった」といい時間を過ごしたと話していた。
最後に竹内は「僕らがずっとやってきたのは、サバイバルでもゾンビドラマでもない、壮大な愛の物語」とキッパリ。「2024年、いろいろな状況が続いていますが、自信を持って、僕らは愛の物語をやり切ったと言っていいんじゃないかなと思います。一人でも多くの方に届けばいいなと思っています」と願い、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝