福⽥⼰津央監督、初回上映で「SEED」ファンへ熱いメッセージ!キラとラクスの関係は「葛藤しながら作りました」

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福⽥⼰津央監督、初回上映で「SEED」ファンへ熱いメッセージ!キラとラクスの関係は「葛藤しながら作りました」

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の最速上映が公開初日である1⽉26⽇午前0時より6⼤都市で開催され、各劇場には多くのファンが詰めかけた。東京の新宿ピカデリーでは、福⽥⼰津央監督と仲寿和プロデューサーが登壇し、初回スタッフトーク上映会を開催。これから映画を鑑賞するファンに向けて福⽥監督は「この作品を観てくださる⽅の顔を思い浮かべながら、ずっと作品を作ってきました。“歴史に残る作品を作ろう”ということではなく『みなさんが楽しんでくれる作品を作りたい』とそれだけを⽬指してきました。よろしくお願いします」と挨拶した。

【写真を見る】『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』の知られざる制作秘話を語った福⽥⼰津央監督と仲寿和プロデューサー
【写真を見る】『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』の知られざる制作秘話を語った福⽥⼰津央監督と仲寿和プロデューサー[c]創通・サンライズ

仲プロデューサーは「完成したものをお客様に観てもらった後、どういう反応をされるのかドキドキしながら⽇々過ごしてきましたので、ようやく“スッキリできる”という気持ちがあります。でも、やっぱりドキドキもしますので、みなさんの反応を楽しみにしています」とコメント。

上映2分前になると福田監督は「この作品を観るために、劇場に何度も⾜を運んでいただきたい。そして、皆さんがおもしろかったと⾔ってくださることを期待します。…みなさんも⼤⼈ですよね?」と笑いを誘う場⾯も。その後おふたりを満場の拍⼿で送り出し、ついに『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』の初回上映が幕を開けた。

監督の福⽥⼰津央
監督の福⽥⼰津央[c]創通・サンライズ

124分の本編の上映が終了したあとも、⼤きな拍⼿が響くなか、福⽥監督と仲プロデューサーが再登壇。MCよりいまの⼼境を問われると、監督は「良かったでしょうか…?」と会場に不安そうに聞きつつ「⾃分が笑わせようと作ったポイントで客席から笑い声が聞こえなかったらどうしようかと思っていました」と率直な気持ちを述べると、会場からは⼤きな笑い声が上がる。

仲プロデューサーは「いまステージに戻って来たときに客席から『サイコ―』『おもしろかった』と⾔ってくれて、本当にうれしく思うとともに、ほっとしました」と会場の熱気を前に笑顔をこぼす。初回上映会で観客とともに映画を鑑賞した監督は「お客さんが笑ってくれることがとてもうれしかったです」と喜びを口にした。

改めて映画化の発表後から本⽇に⾄るまで⼀番苦労したことついて問われると福田監督は「(制作スタッフより)プレゼン映像を⾒せられた時に、『SEEDっぽくない』と戻したことがありました。⽭盾しているけど、 ⾃分は『これがSEEDだ』と思われないように、型にはまらないように、平井さん(キャラクターデザインの平井久司、重⽥(メカニカルアニメーションディレクターの重田智)のさんともこだわってもきました」と述べた。

仲寿和プロデューサー
仲寿和プロデューサー[c]創通・サンライズ

仲プロデューサーは「制作スタッフは、⾃分も含めて学⽣時代に『SEEDシリーズ』を観ていたという世代が多く、正直『SEED』っぽさの型にハマっていました。それも含め、監督の追い求めるものをつかむためのコミュニケーションの構築に1年くらいかかってしまいました」と苦労を振り返った。

その後は本作の内容についてクロストーク。福田監督はキラとラクスの関係がとても印象的に描かれた本作だが、ラクスのセリフや2⼈のシーンなど、印象深いシーンがたくさん描かれたことに触れながら「彼らのセリフがストレートな表現になっていた点は、みなさんがおもしろがってくれたらよかったのですが、テレビシリーズの『SEED』を思い出すと、こういうのじゃなかったかな?と迷う⾯もあり、葛藤しながら作りました」と、制作秘話を明かした。

また、ほかのキャラクターについて仲は「『SEEDシリーズ』の魅⼒はキャラクターの⾔葉が感情的な点だと思います。アグネスとルナマリアのシーンでも『あの状況で話す内容がそれ!?』という印象も受けましたが、それもSEEDらしいですよね」と、劇中のシーンについても触れた。

さらに仲は、冒頭の主題歌「FREEDOM」から始まるアクションシーンや、艦隊戦など迫⼒の映像満載のアクションシーンについても「3Dのモビルスーツの戦闘シーンはかなりの物量になりました。これは初めての数で、その戦闘シーンをお客さんに楽しんでいただければ幸いです」と、こだわりのシーンに⾃信を⾒せた。

『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』についてアピールした2人
『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』についてアピールした2人[c]創通・サンライズ

続いて本作を彩る⾳楽についての話題に。⻄川貴教 with t.komuroによる主題歌「FREEDOM」や、See-Sawによるエンディング テーマ「去り際のロマンティクス」など⻑年「ガンダムSEEDシリーズ」の⾳楽を⽀えてきたアーティストに加え、公開前は未解禁だった挿⼊歌「望郷」を中島美嘉が務めていることが明らかになった。同楽曲は、主題歌「FREEDOM」に続き、作詞、作曲、編曲を⼩室哲哉が⼿掛けていることを公表すると、会場は驚きの拍⼿に包まれる。

さらに本作でもファンが涙するこの楽曲ラインナップについて、監督は「⾳楽の⼒というのは⼤きいですよね。特に⻄川さんは公私ともに⻑い期間本当に『ガンダムSEEDシリーズ』を応援してくださっていました」と⻄川に感謝を述べつつ、「⼩室さんと初めてお話しさせてもらった時、今回の作品のテーマにすごく共感してくれたんですよ。数⽇たったら⼩室さんが 『もう⼀曲作りたい』とおっしゃってくれて、挿⼊歌が上がってきました」と衝撃の裏話を明かすと、仲も「びっくりしちゃいましたよね。これ本当の話ですよ」とうなずいた。


その後、会場のファンにマイクを渡すというまさかの“質問会”も開催され、会場は深夜3時を過ぎても興奮冷めやらぬ状態に。最後に代表して福⽥監督が「およそ20年間、たくさんのファンに⽀えてもらっただけでもうれしいですが、さらに『SEED』を観たいという声が上がることがなによりもうれしいことです」とSEEDファンへ熱いメッセージを送った。

なお2⽉9⽇(⾦)からはラージフォーマットでの上映も決定しているので、そちらもぜひチェックしていただきたい。

文/山崎伸子

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