芳根京子「ワクワクが止まらない!」と笑顔!葉加瀬太郎作曲「キミのポケット」でフルート演奏を披露
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』(3月1日公開)のコンサート付き特別試写会が2月24日、日経ホールにて開催され、葉加瀬太郎、沢田完、芳根京子、かが屋の加賀翔、賀屋壮也、ドラえもんが登壇した。
『映画ドラえもん』シリーズ第43作目で、藤子・F・不二雄の生誕90周年となる記念すべき年に公開される本作で描かれるのは、“音楽”をテーマに、ドラえもんとのび太たちが素敵な仲間と出会い繰り広げる壮大な大冒険。この日のイベントでは映画の公開に向けて立ち上がった子どもたちの音楽に取り組む気持ちを応援する「ドラドラ♪シンフォニープロジェクト」が、演奏会に挑戦。プロジェクトのスペシャルサポーターの葉加瀬とアニメドラえもんの劇伴や楽曲を担当する作曲家の沢田完が指揮を務め、さらに芳根がフルート奏者として参加し、子どもたちとの演奏を楽しんだ。
本作で歌姫のミーナを演じた芳根は「映画には“音楽は楽しい”という感情が詰まっています。音楽の楽しさを感じていただければ思います!」と映画をアピール。学生時代はずっと音楽をやっていたという芳根は「ずっとフルートをやっていたので、今日はフルートで参加します!」と意気込み、オーディションで選ばれた総勢52人で結成された「ドラドラ♪シンフォニー楽団」と共に、「夢をかなえてドラえもん」と葉加瀬が作曲した「キミのポケット」を披露した。
アンコールを含めて2回演奏された「キミのポケット」を作曲した葉加が制作秘話を明かす場面も。打ち合わせの帰りにイントロのリコーダーのメロディが浮かんだそうで、「曲を書く時にはキーから選びます。今回は『ドラえもん』の“ド”と“ラ”、そして藤子先生の“F(ファ)”を入れたFメジャーの曲を書こうと思いました」と説明した葉加瀬。さらに「藤子先生の描くSFはすこーし不思議な世界なので、普通の日常からふっと行けるような世界観にしました。自分でも楽しみながら作りました」と微笑んだ葉加瀬は、「イントロにはモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』も忍ばせています。モーツアルトの自由さをエッセンスとして入れるなど、いろんな仕掛けを使った曲です」と本作に込めた思いと共に制作過程を振り返っていた。
「ドラドラ♪シンフォニー楽団」の演奏についてドラえもんは「ものすごくよかった!みんながエンジョイしているのが伝わってきて。音楽ってものすごいパワーがあると思いました!」と大喜び。演奏すべてに参加した芳根は「とても楽しかったです!最高でした!」と笑顔を見せ、「演奏をしていてワクワクが止まりませんでした。それがみなさんに伝わっていたらうれしいな」と演奏の感想を伝え、大きな拍手を浴びていた。
ドラえもんと一緒にステージ袖で「ドラドラ♪シンフォニー楽団」の演奏に聞き入っていたかが屋の二人も子どもたちの演奏に感動した様子。加賀は「(ステージ裏で)励まし合っているのを見ていたので、ちょっと涙ぐんでしまいました」としみじみ。楽器の演奏はほとんど経験がないという賀屋も「音楽の楽しさが伝わってきましたし、僕もできるんじゃないかなって。やってみたくなりました!」と演奏からもらったパワーに触れながら、子どもたち、そして芳根に大きな拍手を送っていた。
アンコール演奏時には、客席の子どもたちも手拍子で参加。「ドラドラ♪シンフォニー楽団」と観客が一体となり音楽を楽しむ、ワクワクのイベントとなった。
取材・文/タナカシノブ