世界よ、これが低予算だ。「ジャスティス・リーグ」が「鷹の爪団」と無謀なコラボ…『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』予告でロックな主題歌がお披露目
「Youは何しに東京へ?」どこかで聞いたようなキャッチコピーがポスターに刻まれた、映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』から、ロックな2大アーティストの楽曲を使用した予告編が解禁された。
世界的ヒーローチーム、ジャスティス・リーグとの絶望的格差コラボで話題の本作。物語はジョーカー率いるヴィラン達が、日本を襲撃するところから始まる。その狙いは、鷹の爪団の秘密兵器を奪い、悪用する事。いち早く危機を察知したジャスティス・リーグは東京に集結し、鷹の爪団と合流するが、その中にバットマンの姿はない。彼はジャスティス・リーグを脱退していたのだ。しかし、鷹の爪映画の最大の弱点は予算。莫大なキャラクター使用料と、ハイクオリティな作画を要するジャスティス・リーグは、大富豪バットマンの資金援助なしではろくにアクションを披露できず、ザコすら倒せない。果たして彼らは、引きこもっているバットマンを呼び戻せるのか。そして、予算は持つのだろうか…?
このような、冗談なのか、本気なのかわからない本作を盛り上げるため、なぜかキャスト陣に豪華メンバーが集結した。バットマン役には自他ともに認めるバットマン・ファンの山田孝之。山田は「まだ作品を見てないのでなんとも言えないのですが、きっと面白い作品になると思います」。と、正直すぎるコメントをくれた。頭脳明晰でクレイジーなジョーカー役には、舞台・ドラマ・映画に大活躍の演技派・安田顕が、そして、悪役ヒロインのハーレイ・クイン役は、元KARAの知英が務める。
俳優キャスト以外にも、実力派声優がズラリ。バットマンの不在に頭を悩ますスーパーマン役に「銀魂」や「仮面ライダー電王」の鈴村健一。ワンダーウーマン役に「ポケットモンスター」シリーズのサトシ役で知られる松本梨香。フラッシュ役に「ルパン三世」の石川五ェ門役や「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカーの吹替でおなじみの浪川大輔。そのほか、高木渉、中井和哉、岩田光央、内田彩、犬山イヌコなど、豪華ベテラン声優陣が大集結。また、たった一言、タイトルコールだけのために「ブラック・ジャック」のブラック・ジャック役や、スティーヴン・セガールをはじめとした数々の吹替でお馴染みの大御所・大塚明夫を起用。そして予告編の解禁と共に、本作の挿入曲および主題歌を務めるアーティストが発表。
スーパーマンをはじめとしたヒーローたちが活躍するシーンで流れる挿入曲は、ロックバンド・RIZE、Dragon Ashなどのベーシストとして活躍するKenKenが担当。このふざけた企画へのオファーには、さぞ怒ったのではないかと思ったが、本人は「『菅井君と家族石』はじめ、ずっとFROGMAN氏の作品のファンでしたので、気合い入れて作りました!次は鷹の爪団のテーマ曲を書きたい!笑」と、まさかのファン宣言。
さらに、主題歌を担当する気鋭のロックユニットGLIM SPANKYも、これまたオファーを快諾だったようで「非常に光栄です。鷹の爪のくだらない楽しさが大好きでよく吉田くんのモノマネもしたりしています」と語り、疾走感と滑空感、ドライブ感満載の主題歌を提供した。
今回の予告編では、鷹の爪団とジャスティス・リーグがどう関わるのか、そしてジョーカーたちとのバトルシーンが描かれ、そのハリウッド映画のような高いクオリティは、一瞬、これが鷹の爪団だと忘れてしまう程だ。聞くところによると、DCキャラクターがアメリカ以外の国でアニメ化されたのは、本作が初めてだという。DCよ、なぜそこで鷹の爪を選んだ。
いつも通り、一人で監督・脚本・原案を務めるFROGMANによって、空前の格差とスケールを兼ね備えたエンタテインメント作品が完成…するはず。映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』は、10月21日(土)より全国公開。【MovieWalker】