ふわふわヤギ&子ネコに癒される~!「ハイジ」の世界観をリアルに実写化
「アルプスの少女ハイジ」といえば、日本では“子どもに見せたい名作”として広く親しまれている大人気アニメ。その原作は、1880年にスイスの作家が書いた児童文学小説「ハイジ」である。この夏、スイスが21世紀版「ハイジ」として実写映画化した『ハイジ アルプスの物語』が8月26日(土)に日本でも公開される。
物語は、アニメ版とほぼ同じ。アルプスの大自然の中で、偏屈でも優しいお爺さん・アルムおんじ(ブルーノ・ガンツ)と暮らす少女ハイジ(アヌーク・シュテフェン)が、大富豪のお嬢様クララ(イザベル・オットマン)の話し相手として都会に連れてこられ、友情を深めつつもホームシックに苦しむ。
ハイジやペーター、おんじ、クララ、ロッテンマイヤーさん…といったおなじみのキャラクターが登場し、アニメを知る人なら懐かしくニンマリしてしまうはず。しかも、それぞれのキャラが、アニメのイメージにも近く、キャスティングの巧さと人間味あふれる演技がかなり絶妙。息を飲むほど美しい色鮮やかな山岳地帯の風景も見どころだ。
そして、注目すべきなのが雄大な大地でのびのびと生きるヤギの愛らしさ!子ヤギのユキちゃんや、おんじが飼っているヤギのシロやクマも登場。シロやクマの毛やヒゲも美しくフワフワで、見ているだけで癒される。劇中に登場するヤギはのべ75匹!山の風景の中に溶け込み、そしらぬ顔をしながら人間に寄り添うヤギらしい素朴な表情はとにかくかわいい。
また、クララが街の人からもらう子ネコもとってもキュート。クルクルと動き回り「みゃお」と鳴き声を上げるさまにキュンとさせられる。ヤギだけではなく、ネコファンにも必見の一作となっている。
とろけるチーズや黒パン、干草のベッド、のどかなアルプスの山小屋暮らしなど、なじみ深いハイジの世界を見事に描く本作の再現度は高い。リアルなハイジと動物たち、山々を見て幸せ気分に浸っては?【トライワークス】