日本でも再ブーム到来!「プリズン・ブレイク」中毒になる理由を分析

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日本でも再ブーム到来!「プリズン・ブレイク」中毒になる理由を分析

先日、ついに日本でもリリースを開始した海外ドラマ「プリズン・ブレイク シーズン5」。死んだはずの主人公マイケルが生きていたという驚きの設定で8年ぶりに動き出した本シリーズは、2010年の放送開始当時からアメリカ本国のみならず、日本でも中毒者を続出させた。なぜ人は「プリズン・ブレイク」にハマってしまうのか?その秘密をキャストたちに聞いてみた。

生存が確認されたマイケルは、危険地帯イエメンの極悪人ばかり集まる刑務所で別人の凶悪テロリストを名乗っている。マイケル役のウェントワース・ミラーは、一貫して描かれる“人間ドラマ”、そして、“現代性”がこのシリーズの魅力だと考える。

「初めて観る人たちは何年も待たずに済むからラッキーだよ!昔の『プリズン・ブレイク』を観たら、すぐに新しいシーズンを観られる(笑)。根本的にはずっと同じ作品だ。家族、人間関係、それぞれのキャラクターが描かれるという点では、いままでのシリーズと一緒。あと、時事性があるというか、舞台はまさに“現在”なんだ。実際にいま、世の中で起きていることを実に思慮深く、興味深く語っていると思う。オリジナル・シリーズもそうだったように、誰が観ても、なにかを感じるであろう、そんな作品になっているよ」。

そしてもう一人の主人公、マイケルの兄であるリンカーン。今回は弟を探してイエメンへ乗り込み、そこで怒濤の脱出劇を繰り広げる。演じたドミニク・パーセルは、世界中での人気がストーリーをよりグローバルな方向へと導いていると分析する。

「いまや何十億人という視聴者が世界中にいる。シリーズ1をリアルタイムで観ていた人に加え、追いかけて観ている若いNetflix世代も増えている。『プリズン・ブレイク』は世界中のNetflixのリスト、すべてに入っている唯一の番組だと聞いた。どれほど人気なのかということがわかるよね。そんな人気もあって、ストーリーはおのずとグローバルな展開へと広がっていった。今回、撮影はモロッコ、ギリシャ、カナダのトロント、アップステート・ニューヨークなどで行われた。ハイコンセプトでスリリングなジャンルの作品、例えば『ボーン・アイデンティティー』などもそうだけど、国際的な背景に『プリズン・ブレイク』は向いているんだよ」。

夫マイケルの生存を知り、アメリカで謎の殺し屋に命をねらわれる元妻サラ。演じたサラ・ウェイン・キャリーズは、「憶測だけど…」と前置きしたうえで、人間ドラマに人気の秘密があるのではないかと語った。

「人が人に対して抱く忠誠心や献身的なまでの生き方、そんな人間たちのストーリーだという点じゃないかしら。しかも際限なくそうする。自分が正しいと信じることを貫く、というような生き方は、昔ならもっとあったのかもしれない。でも、いまの時代はなくなってしまった。そんなことをすればTwitterでいろいろと叩かれてしまうからね。加えて、ウェントワースとドミニクがゴージャスで目の保養になるイイ男っていうのも決してマイナスにはならないわ(笑)。それと、不思議な感覚だけど、私たち俳優にも忠誠心みたいなものがある気がするの。皆、最初のシリーズから一緒に番組を作った仲間だから、それが観ている人にも伝わるのかもしれないわね」。

サラの現在の夫として初登場を飾ったジェイコブを演じたのはマーク・フォイアスタイン。シリーズ開始当時から大ファンだったという彼は「毎週、ハラハラドキドキの“クリフハンガー状態”だったストーリーに夢中になったよ!」と興奮ぎみに明かし、製作総指揮を務めるポール・シェアリングの手腕を絶賛する。

「シーズン1と2は本当にすごかった。ポール・シェアリングは2までで一度製作から離れてしまったけれど、彼が戻ってきたというのは素晴らしいことだよ。この作品のDNAは彼の頭の中にあるからね!今回、彼は物語の概要を70ページ分くらいの、聖書のような本にした。そして何人もの脚本家がそれを1シーズン分の脚本にしていったけれど、最初の3エピソードまでに必要な情報はほぼ全部書かれていた。残りは足りない部分を埋めるだけでよかった。つまり全9話分の構成をすべて作り上げていて、第1話で張られた伏線が第9話に生きてくる、というようなこともある。最初からそこまで考えていたとは!と驚かされたよ」。【取材・文/Movie Walker】

「プリズン・ブレイク シーズン5」
デジタル字幕版・吹替版 配信中 
発売中 Blu-ray ¥9,000+税、DVD ¥7,200+税 
発売: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
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