伝説の“ホップ・スキップ・コメディ”少女漫画『ママレード・ボーイ』実写映画化が決定!

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伝説の“ホップ・スキップ・コメディ”少女漫画『ママレード・ボーイ』実写映画化が決定!

創刊60周年を迎え、今なお少女漫画界を牽引し続けている集英社の月刊少女漫画雑誌「りぼん」。大々的な少女漫画ブームとなった90年代に、同誌を代表する作品として人気を博した「ママレード・ボーイ」の実写映画化が決定。『オオカミ少女と黒王子』や『ストロボ・エッジ』を手がけた廣木隆一監督がメガフォンを執ることが発表された。

原作はコミック累計発行部数1000万部を突破。連載開始から25年が経った今でも根強い人気を誇り、1994年にアニメ化がされたほか、2001年には台湾でもテレビドラマ化。人気グループ「F4」のメンバーであるケン・チュウが主演を務め一世を風靡した。また現在は月刊誌「ココハナ」で、本作の主人公たちの妹と弟を描いた、文字通りの姉妹編「ママレード・ボーイlittle」が連載中だ。

女子高生の光希はある日突然、両親から離婚を切り出される。光希と同い年の一人息子・遊がいる松浦夫妻と出会って恋に落ちた両親は、それぞれ相手を交換して再婚。2世帯で一緒に暮らすことを提案するのだ。同居生活の中で次第に遊に惹かれ始める光希だったが、中学時代に片思いしていた銀太に告白され、さらに遊の元カノの美少女・亜梨実が現れるなど、波乱が待ち受けている。

もちろん原作ファンが注目する点は、どこまでのエピソードが映画化されるのか、また個性の強い脇役キャラは登場するのか。そして、誰が演じるのかといったところだろう。まず注目のキャストだが、“岡山の奇跡”として話題を集める桜井日奈子と、今年だけで5本の映画に出演している急上昇中の若手俳優・吉沢亮のダブル主演が決定している。

主人公・光希を演じる桜井は「まだ実感できていないのが正直な感想です」と、少々困りながらも女優としてしっかりと演じきる覚悟を見せた。すでに“素直で、純粋で、何事にも一生懸命”な光希のキャラクターにぴったりな予感が漂う。

また、遊を演じる吉沢は「ついにこの顔面をフル活用する時がきた」と、先日出演作『銀魂』のイベントで主演の小栗旬が絶賛した美しい顔への自信を窺わせた。彼もまた、甘いルックスだけど時々苦味のある“ママレード・ボーイ”にふさわしいのではないだろうか。

以前も『アオハライド』や『オオカミ少女と黒王子』で少女漫画のキャラクターを演じてきた吉沢だが、いずれも地味な役柄や三枚目キャラの役柄であった。しかし、今回演じる遊はスポーツ万能で成績も優秀の典型的二枚目キャラ。クールな面もありながら、光希にだけ見せる優しい一面は、多くの女性ファンを虜にすることだろう。

その他のキャストや内容の詳細についてはまだ発表されていないが、顔はイケメンなのに何だか抜けた雰囲気があって憎めない銀太や、男女問わず憧れる美少女として描かれる光希の親友・茗子。恋のライバルである亜梨実、そしてもちろん、突拍子もない“両親S(りょうしんず)”といった主要キャラを誰が演じるのかはとくに楽しみなところだ。

人気の少女漫画が相次いで映画化されている近年、ついに大本命とも呼べるカリスマコミックが登場するとなれば、90年代に「りぼん」と共に歩んだ世代にとっては、実に嬉しいニュースである。映画が公開されるまでに、久しぶりに読み直して、熱中していた当時を思い出してみるのもいいのではないだろうか。映画『ママレード・ボーイ』は2018年に全国ロードショー。【文/久保田和馬】

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