サーチライト・ピクチャーズ&HIKARI監督作『Rental Family』平岳大&柄本明の出演が決定
今年創立30周年を迎えるサーチライト・ピクチャーズと、長編デビュー作『37セカンズ』(20)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で喝采を浴びた日本人監督HIKARIがタッグを組むことが発表されている長編映画『Rental Family(原題)』。すでに発表されている主演のオスカー俳優ブレンダン・フレイザーや山本真理に加え、平岳大と柄本明の出演が決定。今月3月より日本での撮影がスタートする。
物語は、東京で暮らす孤独で落ちぶれた俳優が、“アメリカ人男性”として日本の「レンタル・ファミリー」会社に雇われ、他人の人生の誰かの身代わりを演じることになる。その過程で、人とのつながりや自らが家族の一員として受け入れられる喜びを思いがけず再発見していくドラマを描いた作品だ。
監督を務めるHIKARIは、「この作品『Rental Family(原題)』を世界に届けることはまさに夢のようです」と喜びのコメントを寄せており、「サーチライト・ピクチャーズとSight Unseen Productions(製作会社)の惜しみないサポート、この映画の製作に尽くしてくれる素晴らしいキャスト、スタッフ、そして何より、多才で、信じられないほどの思いやりと魂を持つブレンダン・フレイザーが私たちの映画作りの旅のヒーローになってくれた決断に心から感謝しています」と感謝の想いを語っている。また、サーチライト・ピクチャーズ社長のマシュー・グリーンフィールドは、「この作品は私たちにとって非常にエキサイティングなプロジェクトであり、広く共感を呼ぶと確信しています。HIKARI監督とともに、完璧なキャストと製作陣を準備することができました。皆さんにこの映画を見ていただくのが今から待ちきれません」と期待とともに確かな自信をみせている。
今回、ブレンダン・フレイザーとの共演が発表された平は、現在世界的な高評価&大ヒットを記録しているFX製作ドラマ「SHOGUN 将軍」に出演中で、ラミ・マレックとレイチェル・ブロズナハン共演のアクション・スリラー大作『Amateur(原題)』も撮影完了。その他の海外作品として、『グランツーリスモ』(23)、『G.I. ジョー:漆黒のスネークアイズ』(21)があり、Netflixシリーズ「Giri / Haji」では英国アカデミー賞テレビ部門の主演男優賞にノミネートされている。また、日本での出演作としては、『一命』(11)、『逆転裁判』(12)、『悪の教典』(12)、『のぼうの城』(12)、『検察側の罪人』(18)などに出演している。
もう一人の共演者として、独特の存在感と卓越した演技力で、舞台、映画、テレビなど幅広いジャンルで活躍する、日本を代表する俳優、柄本が決定。1976年に劇団東京乾電池を結成。映画界では今村昌平監督作品、カンヌ国際映画祭で特別上映された『カンゾー先生』(98)で主演を務め、第23回報知映画賞主演男優賞、第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。その後も北野武監督作品『座頭市』(03)で第58回毎日映画コンクール助演男優賞を受賞。2011年には芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、2019年には旭日小綬章を受賞している。彼らが主演のフレイザーとどのような役柄で共演を果たすのか期待が高まる。
撮影スタッフには、共同脚本と撮影監督を務めるスティーヴン・ブレイハットのほか、美術に磯田典宏、編集にトーマス・A・クルーガー、衣装デザイナーに望月恵、そしてヘアメイクアーティストとして百瀬広美の参加が決定している。
撮影は今月3月から5月まで日本で予定されており、劇場公開日は後日発表予定とのこと。名優が名を連ねる『Rental Family(原題)』の続報に注目したい!
文/サンクレイオ翼