上白石萌歌がオムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』のアンバサダーに就任!気鋭クリエイターの才能に「感激しました」

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上白石萌歌がオムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』のアンバサダーに就任!気鋭クリエイターの才能に「感激しました」

クリエイターが自由に才能を発揮できる場を提供することを目的に、東宝の若手社員が立ち上げた才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」。その初の劇場公開作品となる短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』の制作発表会見が4月23日に都内で行われ、公式アンバサダーを務める上白石萌歌とオムニバス映画に参加する4名の気鋭監督らが出席した。

会見冒頭に登壇した東宝株式会社エンタテインメントユニット開発チーム常務執行役員の大田圭二は、本プロジェクトについて「持続的な成長を遂げるための要素は、才能、クリエイターだと思います。東宝ではこれまで才能の発掘育成をあまりやってきませんでしたが、今回はチャレンジとしてこのレーベルを立ち上げ、制作の機会を作り、上映し、お客様に届けることでその価値を感じてもらうところまでやっていきます。若い人たちのパッションとエネルギーに注目していただきたい」と説明。

その後、今回『GEMNIBUS vol.1』で上映される4作品を手掛けた監督たちと、それぞれの作品に携わった東宝の入社10年以内の若手プロデューサーたちが一堂に会し、作品の魅力や本プロジェクトにかける熱い思いなどが語られていった。

『GEMNIBUS vol.1』は6月28日(金)より2週間限定上映
『GEMNIBUS vol.1』は6月28日(金)より2週間限定上映

YouTubeで公開され全世界で再生数1000万回を超えた『ゴジラVSガイガンレクス』で注目を集めたCGクリエイターの上西琢也監督が手掛けたのは、同作の続編となる『ゴジラVSメガロ』。すでにYouTubeで420万回を超える再生数を記録している作品だが、上西監督は「大きい画面で観られる劇場公開に向けて色々とバージョンアップしていますので、ぜひ映画館でご覧いただきたいです」と意気込む。


ほぼ全編スマホ内で完結する縦型ホラー映画『娯楽』でTikTok TOHO Film Festival 2022のサードアイ賞を受賞した平瀬遼太郎監督が手掛けた『knot』は、親と子の血縁の結びをスタイリッシュな映像で描いたサイコスリラー。「未来を担っていくプロジェクトになると思い参加しました」と明かす平瀬監督は「劇場の空間のなかでどう受け取っていただけるか。制作に関わる人の多さなど、いまだかつてない経験でした」とその充実した制作現場を振り返った。

オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』に参加したのは新進気鋭の4名の監督たち
オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』に参加したのは新進気鋭の4名の監督たち

また、「平家物語」や「薬屋のひとりごと」などで絵コンテ・演出を務め、「TOHO animation ミュージックフィルムズ」の監督にも最年少で選出されたちな監督が手掛けた『ファーストライン』は、本オムニバス唯一のアニメーション作品。「これからの若いアニメーターの方に寄り添うような作品を目指して作りました」と語り、「アニメに情熱を持つ若手が、こういった企画で今後どんどん世に出ていければと思います」と、その先駆となることを誓う。

そして第75回カンヌ国際映画祭「#TikTokShortFilm」コンペティションでグランプリに輝いた本木真武太監督が手掛けた『フレイル』は、少子高齢化問題を背景にしたSF学園ゾンビ映画。「世界中の人々に伝わる作品にしたかった」と、ビジュアル面を強く意識したことを語りつつ、「普段はワンオペで制作していますが、今作でたくさんの人と関わり1人の限界を感じながらも、エキスパートたちのアイデアが組み合わさったからすばらしいものができたという感動がありました」と出来栄えに強い自信をのぞかせた。

公式アンバサダーとしての意気込みを語る!
公式アンバサダーとしての意気込みを語る!

会見の終盤には、本作の公式アンバサダーに就任した上白石が登壇。本プロジェクトの前進である次世代クリエイター発掘オーディションプロジェクト「GEMSTONE」でも審査員を務めた経験のある上白石は、「新しい才能が芽吹く瞬間に立ち合わせていただけるのは光栄なこと。映像やエンタメも日々進化しているなかで、その進化の先頭に立たれている皆さんだと思うので、皆さんの魅力をもっと発信できる手助けになればいいなと思っています」と語り、「私も出演したかったのですがお声がけいただけず、もっと頑張ろうと思いました」と愛嬌いっぱいの笑顔で会場を和ませる。

ひと足先に作品を鑑賞した上白石は、各作品のおすすめポイントも熱弁。『ゴジラVSメガロ』については「圧倒的な臨場感で、リアルを体験できる作品でした」、『knot』については「ラストカットがゾッとしたので、早く多くの方に観ていただきたい」とアピール。『ファーストライン』には「画面に張り付いて観てしまうほど、繊細で大胆な作品でした」と、『フレイル』には「いろんな要素が詰め込まれた作品で、作品の持つ奥深さに惹かれました」とそれぞれの監督に直接語りかけた。

【写真を見る】公式アンバサダーの上白石萌歌が4作品の魅力を熱弁!「私も出演したかった」
【写真を見る】公式アンバサダーの上白石萌歌が4作品の魅力を熱弁!「私も出演したかった」

そして最後に「同じ映像作品でも、4人の異なる監督が描くことでこんなにも違う世界が広がっているんだと感激しました。どの作品にも通じているテーマもある気がして、自分では処理しきれない感情や不安があったとしても、そういうものを一瞬で吹き飛ばしてくれるくらいの強烈な映像体験が待っています。ぜひ劇場の良い音響と大きなスクリーンで観ていただければと思います」と呼びかけた上白石。

すでに「vol.2」の開発も進められているという「GEMSTONE Creative Label」。『GEMNIBUS vol.1』はTOHOシネマズ日比谷とTOHOシネマズ梅田にて、6月28日(金)より2週間限定で公開される。


取材・文/久保田 和馬

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