高山一実、小説家デビュー作『トラペジウム』のアニメ映画完成に「ありがたい想いでいっぱい」!木全翔也は「泣きながら観た」と告白
乃木坂46の1期生、高山一実による同名小説をアニメーション映画化した『トラペジウム』(5月10日公開)のプレミア試写会が4月25日に新宿バルト9で開催され、高山一実、結川あさき、木全翔也(JO1)、篠原正寛監督が登壇。原作者の高山が、あらゆる人の熱意がこもって映画が完成したことに感謝をあふれさせた。
アイドルを目指す高校生1年生の東ゆうが、東西南北の美少女を集めながら自らの夢に向かって進む姿を描く本作。小説家デビュー作の映画化が叶い、高山は「(小説は)6年くらい前に発売したもの。書いていた時期はもうちょっと前になるので、それがこんなに大きなものになるとはありがたいなという想いでいっぱい」と感無量の面持ちを見せた。
高山はシナリオ制作など映画制作にも深く関わったそうで、「初めての経験だったので、プロの方にアドバイスをお伺いしつつ、小説内では見えなかった風景や、この時の雰囲気はどんな感じですか?と聞いていただけたことがすごくうれしくて。私もそれにお答えしたいなという想いでした」と制作過程を回想。完成作を観て「同じ東だけれど、雰囲気も変わっている。それぞれの魅力があると思うので、そういう感想もいただけたら」と小説、映画とそれぞれの魅力があると話した。
主人公の東ゆうを演じた結川は、オーディションを経て本作で映画初主演を果たした。「とても緊張しましたし、責任の重みも感じた」と告白した結川は、「皆さんに、私を東ゆうとして選んでいただけたという事実がなによりうれしくて」とにっこり。「収録中は、アフレコの経験も少ないころだったので、つたない部分もあったと思いますが、高山さんから『ゆうそのままです』とお言葉をいただけて、とても力になりました。その言葉を胸に頑張って収録に臨みました」と大いに励まされたと高山と笑顔を見せ合いつつ、「ゆうの『絶対に夢を叶えてやる』という気持ちに、自分もハッとさせられた。そういった部分を大事に収録した」とがむしゃらさを大切に演じたと語った。
ゆうの計画の協力者となる工藤真司役を務めるのが、グローバルボーイズグループJO1の木全。「声のお仕事は2回目ですが、映画は初めて。すごく緊張しました」と素直な胸の内を吐露した木全は、「原作も読ませていただいて、アフレコをして。完成したものを観させていただいたんですが、お世辞抜きで泣けるし、僕の人生ともかぶる部分があった。泣きながら観た映画です。真司と巡り合わせてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです」と身長もほぼ同じだという真司に、共感と愛情をたっぷりと傾けていた。
伊丹秀一役を務めたお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良からコメント映像が届くひと幕もあり、終始、感謝とうれしそうな笑顔をにじませていた高山。登壇者の名前やメッセージが書かれたうちわや応援ボードを見渡しながら、「皆さんがお時間をかけて作ってきてくださったであろう、コメントやうちわをなどを拝見して、すごくステキだなと思いました。アイドルが私はすごい好きだなぁと感じた時間でした」としみじみ。「おこがましい気持ちですが」と照れ笑いを見せながら、「皆さんの背中を少しでも押せるような物語を作りたいなと思って書きました。アニメ化にあたって、私が書いた時には想像できないくらいたくさんの方に携わっていただいて、これから観ていただく物語が生まれました。いろいろな方の想い、時間が詰まっています」と心を込め、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝