舘ひろし&柴田恭兵、『あぶない刑事』最強バディの復活に笑顔!「最後までノリノリで観て」
舘ひろしと柴田恭兵が最強バディを演じる人気シリーズの8年ぶりとなる映画『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の完成披露舞台挨拶が5月3日に横浜ブルク13で行われ、舘と柴田をはじめ、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、吉瀬美智子、西野七瀬、原廣利監督が出席。舘と柴田は客席を通って登場し、会場から大歓声を浴びた。
横浜港警察署捜査課の刑事であるタカ(舘)&ユージ(柴田)の最強バディの破天荒な活躍を描く本シリーズ。最新作となる本作では、刑事を引退後、ニュージーランドで探偵をしていた2人が横浜に帰還。タカ&ユージ、どちらかの娘?という可能性のある彩夏(土屋)から、母親捜索の依頼が舞い込む。1986年のテレビドラマ放映開始から38年経ったいまもなお、ファンから熱い支持を受け続けている。この日はまず、舘と柴田が「ザよこはまパレード」に登場し、その後に象の鼻防波堤で行われたレッドカーペットには、2人と共に浅野と仲村も参戦。シリーズの聖地とも言える横浜を、メンバーが大いに盛り上げた。
鷹山敏樹(タカ)役の舘は「ありがとうございます」と会場を見渡し、「いままでとは違った、若い監督と若いスタッフで、新しい『あぶない刑事』ができたと思います」とアピール。ロングジャケットを翻して歓声を浴びた大下勇次(ユージ)役の柴田は「この映画がヒットするか、大ヒットするか、大大ヒットするか。皆さんにかかっています」と微笑み、「でも安心してください。絶対ヒットします。とてもステキな映画ができました。ノリノリで始まってから、すぐにノリノリで、ずっと最後までノリノリで観てください。あっという間に終わってしまいます。心にステキなものが残る映画になりました」と完成作への自信をのぞかせた。
タカ&ユージの元同僚にして親友である真山薫役の浅野は「わざわざ来た甲斐があると思います。いっぱい観てね」と目尻を下げ、横浜港署“三代目”捜査課長・町田透役の仲村は「(テレビシリーズの)撮影が始まった38年前、昭和61年の夏。僕は20歳でした。その役を38年後にやるとは夢にも思っていませんでした。ある方いわく、昭和、平成、令和とアニメーション以外で映画のメインのキャラクターを演じ続けているのは、ゴジラと仮面ライダーとタカとユージだけだそうです。一生懸命についてきてよかったなと思います」とタカ&ユージが人間を超えたような存在だと話し、会場の笑いを誘っていた。
2016年の『さらば あぶない刑事』から8年ぶりに、本シリーズが帰ってきた。舘は「8年間も空いていたという気がまったくしないですね。つい3年くらい前に『さらば』を撮ったような気持ち」と切りだし、「このお話をいただいた時は、すごくうれしくて、すぐ『やりたい!』と思いました」と前のめりになって最新作に飛び込んだという。柴田は「舘さんと会えるのが本当に楽しくて。この4人が揃うと最強」とレギュラーメンバーを見ながらニヤリとし、撮影は「実家に帰ってきたような感じで始まりました。舘さんは、まんま鷹山で。僕もまんま、セクシー大下なので。あまり役作りなど準備はいらない」と役柄に愛情を傾けつつコメント。
司会から「本作における透の役職については納得していますか?課長になってから長い…」と聞かれると、「そう言われてみると、日本テレビさん以外のところでは総理大臣をやったり、社長をやったりしているんですが、たしかに日本テレビさんだと課長です。日本テレビさんの僕への評価が低い気がしてきた」とこぼしながらも、「でも大事な仕事です!」と課長という立場に誇りをにじませていた。
本作から参戦したのが、彩夏役の土屋、謎に満ちた美女ステラ・リー役の吉瀬、港署捜査課刑事・早瀬梨花役の西野だ。土屋は「伝説の横浜の地で、この方々とご一緒していることが本当に幸せです。夢のような撮影でした。いよいよその世界が皆さまにお届けできるのだと思うと、うれしくて震えます」と感激しきり。舘からバックハグをされるシーンがあったという吉瀬は、「本当にキュンってなる。タカさんに好きになってもらおうと、一生懸命に香水をつけて、私なりに色気をアップしてそのシーンを撮りました。いい香りがしていると思ってください」と楽しそうに秘話を明かし、「お2人ともとてもステキで。恋に落ちる感じです」とタカ&ユージにベタ惚れだった。
透の部下にあたる役柄を演じた西野は「お2人の透さんへのリアルいじり、無茶振りが毎回、テイクごとに変わる。なにをされるかわからない。いままでのシリーズで透さんも鍛えられてきたので、きれいに返していた」と本作の現場はアドリブだらけだったと暴露し、「すごくびっくりしました。台本に書かれていないことがたくさん出てくるので、私もちょっとヒヤヒヤしていました」と刺激をたっぷりと受けた様子だ。
タカ&ユージが第2の人生をスタートさせる映画の内容にちなみ、「これから新しくスタートさせたいことは?」という質問があがるひと幕もあったが、舘が「この歳で!? まったくないですね。静かに人生を終わらせたい」と笑うと、柴田が「じゃあ、舘さんと一緒に書道を。2人で書道教室に行って、いちから人生を見つめ直す」と提案。「頑張ろうね」と舘をお誘いした。すると浅野も「書道かな」と続き、「僕はいくつかある」という仲村は、「前に土屋太鳳さんのお父さんの役をやった時に、楽器の演奏が好きな家族をやった。その時にあまりうまくならなかったので、ひとつくらい楽器をできるようになりたい。あとは料理をちょっと始めた」と願望をいろいろとあげ、これには舘が「おもしろいこと言えよ」とツッコミが。最後にとっておきを残しておいたという仲村は「書道ですよ!」と宣言し、舘が「すみませんでした」とフライングのツッコミを謝るなど、丁々発止のやり取りで大いに会場を盛り上げていた。
取材・文/成田おり枝