鈴木おさむ原作&脚本『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』制作決定!主演はFANTASTICS八木勇征
今年3月31日をもって放送作家業と脚本業から引退した鈴木おさむが原作と脚本を手がけた映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』の制作が決定。八木勇征が主演を務め、井上祐貴、櫻井海音、椿泰我らが共演することが発表された。
本作は、2019年の初演以降もたびたび再演され感動を呼んでいる同名の人気朗読劇の映画化。鈴木おさむが放送作家業と脚本業の引退前に映画脚本を手がけていた。「辞める前にどうしてもこの作品を作りたかった」と熱い想いで臨んだ今回の映画は、朗読劇ならではの情景や言葉が、鈴木の手によって美しくせつなく、そして温かい感動で満たされる新しい青春映画へと生まれ変わる。
物語の舞台はとある田舎の小さな村。この村の少年たちは18歳になると、あることを伝えられる。それは“この村で生まれた男の子は、人生で一度だけ魔法を使うことが出来る。ただし、20歳までの2年の間に使わなければならない”ということ。村の大人の男たちが過去にどんなことに魔法を使ったのかは、自分たちが魔法を使うまでは知ることは出来ない。こうして、アキトたち4人の男子高校生は“なにに魔法を使うか?”を考え始める。そしてそれはかけがえのない体験となり、感動のクライマックスを迎えることなる。
主演を務めるのは劇場版も製作されたドラマ「美しい彼」で鮮烈な印象を残した八木。昨年2023年は映画2本、ドラマ5本に出演し、ドラマ「婚活1000本ノック」でもメインキャストを務めるなど、注目の俳優の1人。FANTASTICSのボーカルとして存在感を示しながら、さらに映像分野にも活躍の場を広げている八木が、主人公アキトを瑞々しく好演。幼いころからピアノが好きで音大を目指すも父親からの強固な反対に葛藤するという役柄で新境地を開拓する。
一方、ハルヒ役には「ウルトラマンタイガ」でドラマ初主演を果たし、『明け方の若者たち』(21)や2023年の大河ドラマ「どうする家康」など、着々とキャリアを積む井上。生まれつき体が弱く、仲間たちに守られるように成長してきたハルヒ。誰よりも心優しいが確かな“強さ”も持つ彼を、はかなくもくあたたかく体現する。
ドラマ「アオハライド」で主演し、現在製作中の実写映画「【推しの子】」で主演を務めることも発表された櫻井が演じるのはナツキ。サッカー選手になるという夢を父親の病気のせいであきらめ、仲間たちの言葉を素直に聞くことができない不器用なナツキを、櫻井が持ち前の繊細さで演じる。さらに、2023年8月に世界同時配信デビューしたボーイズグループIMP.の椿がユキオ役として出演。天真爛漫なキャラクターでありながら、自身の父親が抱えていた意外な秘密にショックを受けるユキオを椿がどのように表現するのか期待が高まる。
無邪気な少年たちが“魔法”を通して成長していく姿を旬のキャストを迎えて描く本作。今後の続報にも注目だ。