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フィリピンで実写化!『ボルテスV レガシー』日本公開のために“超電磁編集版”が完成

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フィリピンで実写化!『ボルテスV レガシー』日本公開のために“超電磁編集版”が完成

テレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」を、約半世紀の時を経てフィリピンで実写化した『ボルテスV レガシー』が10月18日(金)に公開されることが、テレビアニメの第1話の放送日、1977年6月4日からちょうど47年となる本日発表。あわせて、公開決定記念スペシャルムービーおよび監督コメントが解禁された。

原作となるアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」は、「超電磁ロボ コン・バトラーV」に続く長浜ロマンロボの第2弾。“ロマン”という言葉がつくように、敵を倒すロボットアニメの爽快感に、監督の長浜忠夫はストーリー性を追加し、敵味方双方の人間ドラマや、普遍的なテーマである“家族”に焦点を当てた。日本の放送からすぐに海外での展開もはじまり、そのなかでも特に熱狂的に受け入れられたのがフィリピンだった。親子の離別、主人公をめぐる衝撃的な展開、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命、そして解放というストーリーや、“角のある者が貴族階級として君臨し、角のない者たちを支配する”という敵、ボアザン星の設定を通じて差別問題に踏み込んだ長浜作品ならではの重厚感が、当時のフィリピンの人々の心情とリンクした。再放送も繰り返され、とある調査ではフィリピンの実に94%の人がアニメを知っているということが明らかに。そんなフィリピンの人々の熱烈な愛が実写化を決意させ、1本の映画と90話(1話25分前後)にもおよぶテレビシリーズという形で結実した。

「ボルテスV」の熱心なファンだったことから監督に選ばれたマーク A. レイエス Vは待望の日本公開に対し「『ボルテスV レガシー』の日本公開決定、おめでとうございます!『ボルテスV』への私たちの愛と情熱を感じて、楽しんでください!」と喜びのコメントを寄せた。さらに、その喜びを裏づけるように、フィリピン版の映画には含まれないシーンの追加を含む再編集を実施し、日本の劇場公開用に特別な映画を作成。さらに、オリジナルでも申し分なかったCGシーンのクオリティも、全編に及ぶリマスター作業を敢行して大幅にアップさせ、映像の迫力が増した“超電磁編集版”が完成し、まさにフィリピンから、原作、そして日本へのリスペクトが溢れる特別な映画となった。また、字幕版に加え、吹替版での公開も決定しているという。

このたび解禁となった公開決定記念スペシャルムービーは、原作アニメを観ていれば懐かしいと感じるであろう、主題歌「ボルテスVの歌」とともに始まるもの。原作アニメから今回の実写に受け継がれていくものと、4:3画角のアナログ放送からの進化、さらにCGになったことにより金属の重さを感じさせながらも、スクリーンを縦横無尽に動くボルテスVの大迫力のアクションが感じられる内容に。あわせて解禁された場面写真は、攻撃を受け地面に片膝をつきながらも敵に立ち向かおうとするボルテスVの臨場感あふれるカットになっている。

さらに、今回の日本公開をきっかけに、フィリピンで放送されたテレビシリーズを日本のために特別編集したテレビシリーズが、今秋にTOKYO MXにて放送されることが決定。また、フィリピンオリジナル版90話の日本展開についても着々と準備が進められており、今後順次発表される予定だ。

そして、東京は秋葉原にある「TAMASHII NATIONS」のフラッグシップショップ「TAMASHII NATIONS STORE TOKYO」にて開催されている、「超合金」生誕50周年のアニバーサリーイベント(7月1日まで開催)にて、『ボルテスV レガシー』の最新試作品が展示されている。また、展開は実写版関連に留まらず、原作のアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」の待望のネガスキャンHDリマスターBlu-rayが9月11日(水)に発売されることも決定。東映ビデオオンラインショップ販売の《限定予約版》にはこれまでなかなか見ることのできなかった設定資料集や復刻版台本が付属する。ほかにも『ボルテスV レガシー』、「超電磁マシーン ボルテスV」の展開が多数予定されていることが明らかになった。


約半世紀を経て再び盛り上がりを見せている“ボルテスV”熱。今後も『ボルテスV レガシー』の続報にぜひ注目してほしい。

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