世界トップブレイカーが激突する感動のダンスバトルムービー『ザ・ブレイキン』9月日本公開決定
2024年パリオリンピック開催まで一ヶ月を切ったいま、日本人選手の活躍も期待される競技である“ブレイキン”を題材とした映画『ザ・ブレイキン』が9月13日(金)より全国公開されることが決定した。
ブレイキンとは、1970年代にニューヨークのサウスブロンクス地区のアフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人の若者たちによって発展したストリートダンスのスタイル。当初は、ギャングが抗争を平和的にまとめるため、暴力に代わってダンスのスキルを競い合わせることで発展していったとも言われている。DJの音楽に合わせ即興で敵対する相手と交互に踊ってダンスの技術やスタイルで競うスポーツとして、2024年パリオリンピックの新競技として採用された。
本作には、現在の世界トップクラスのブレイカーが俳優としてキャスティング。身体の限界値を超える動きやストリートカルチャーのリアリティを追求した世界観を作り上げ、エネルギーにあふれた映像が収められている。ある事故をきっかけに不仲になった兄弟が反目し合いながらも、ブレイキンイギリス代表になり、再三の危機を乗り越えながらチームを世界のトップに導こうと奮闘する姿を活写する。
主演はカラム・シンとケルビン・クラーク。世界チャンピオン経験者で、シンは数多くの大会で優勝経験もあり、tiktokのフォロワー数も約23万人と世界的に有名なブレイカー。一方クラークは、ダンスグループに所属し世界ツアーを行っていて、イギリスでも数々のタイトルを獲得したトップクラスのブレイカーとして知られている。本作のオーディションではブレイキンでも演技力でも他の候補者を圧倒。実は2人はプライベートでも、幼いころから一緒にブレイキンをしている親友同士だったので、脚本の読み合わせの段階で息ぴったりな掛け合いを見せていたという。監督は「主役に完璧な2人を見つけた」と確信したとのこと。
そして本作のメガホンを取ったのは、ストリートダンス選手権で優勝を目指す若者たちの成長を描いた「ストリートダンス」シリーズを手がけたダニア・パスクィーニとマックス・ギーワ。エンタテインメント性の高い作品を手掛けた2人だからこそ創りだせた、ブレイキンの魅力を正確に捉えている大迫力な映像に仕上がっている。
また振付を担当したのは、オランダのブレイキンチーム「The Ruggeds」のニーク・トラア。主演の2人は「ブレイキンを完璧に調和させて、刺激も与えてくれた」と称賛のコメントを寄せた。劇中にチームジャパンとして2005年に京都で結成された「BODYCARNIVAL」が登場する。彼らは、主演の2人と並んで注目を集めている爆発的で独創性に富んだ日本の誇るトップチーム。本作はイギリスだけでなく、フランス、オランダ、日本など世界中のブレイキンが堪能出来る。
このたび解禁された予告映像では、べンジー(シン)が勢いよくヘッドスピンを決めるシーンからスタート。父親の誕生日でも仲間たちとブレイキンのショーに参加するほど、ブレイキンに夢中になっている弟べンジーの元に、優等生の兄トレイ(クラーク)が引き戻すために追いかけケンカが勃発。べンジーの「ここのルールに従って勝負だ」という言葉とともに2人の熱いブレイキンバトルが繰り広げられる。そのバトルが目に留まり、2人はともにブレイキンの世界選手権、イギリス代表候補に抜擢される。ブレイクビーツとともにブレイキンダンスが怒涛に繰り広げられ、2人の兄弟が世界大会に向け、それぞれの葛藤を抱えてつまずきながらも、チームの仲間と奮闘する姿が描かれる。
あわせて解禁されたキービジュアルでは、心を熱く燃やすような「研ぎ澄ませ!熱くなれ!!」という情熱あふれた文章とともに、ネオンなライトに包まれながら真剣な表情で技を決めているトレイと、仲間に囲まれながら自分のブレイキンを表現しているベンジーが映しだされている。2人のブレイキンに情熱を注いでいる雰囲気を全面に打ちだし、いまにも動きだしそうな躍動感あふれるビジュアルとなっている。そして、ムビチケ前売券(オンライン)の発売も決定。6月28日(金)より発売される。
本物のダンサーたちが俳優として熱いダンスバトルを繰り広げる本作。大迫力のブレイキンと熱いビートを映画館で体感してほしい!
文/スズキヒロシ