エディ・マーフィ演じる“スーパー刑事”が30年ぶりに復活!『ビバリーヒルズ・コップ』の歴史をいっきにプレイバック
エディ・マーフィ演じるデトロイト市警察の“スーパー刑事”アクセル・フォーリーの活躍を描く「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ。世界中で大ヒットを記録し、マーフィの人気を不動のものにした本シリーズが30年ぶりに復活を果たしたNetflix映画『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』の独占配信がついにスタート。本作を観る前に、シリーズのこれまでを簡単に振り返っていこう。
優秀ではあるが問題を起こしてばかりのアクセルが、久々に再会した幼なじみが殺害されたことから犯人を捕まえようと単独で捜査を決意。ビバリーヒルズへ乗り込み、麻薬密輸事件も絡んだ大きな事件へと巻き込まれていく姿を描いたのが記念すべき第1作『ビバリーヒルズ・コップ』(84)。ビバリーヒルズ警察の刑事ビリー(ジャッジ・ラインホルド)やジョン(ジョン・アシュトン)は、初めはアクセルの行動を監視していたが、捜査を進めていくうちに信頼関係を築いていく。
1984年のクリスマスシーズンに公開された同作は、年をまたぐようにして大ヒットを記録。北米累計興収は2億3000万ドルを突破しており、1984年公開作として最大のヒットに。また翌年の第57回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされ、第42回ゴールデン・グローブ賞ではミュージカル/コメディ部門の作品賞と主演男優賞にもノミネート。これが映画初主演だったマーフィはいっきにスターダムを駆け上がることとなる。
第1作を手掛けたマーティン・ブレスト監督から、『トップガン』(86)を大ヒットに導いたトニー・スコット監督にバトンタッチした第2作『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)は1987年のサマーシーズンに北米公開され、前作に匹敵する大ヒットを記録。ビバリーヒルズで起きた連続強盗事件を捜査していたボゴミル警部補(ロニー・コックス)が重傷を負う。それを知ったアクセルはビバリーヒルズへ急行。ビリーとジョンと協力し、事件の解決へと乗りだしていく。
そして第2作から7年ぶりに製作された『ビバリーヒルズ・コップ3』(94)では、捜査中に上司を殺されたアクセルが仇討ちのために犯罪グループを追い、ビバリーヒルズへ。ビリーをはじめとした仲間たちと共に、巨大なテーマパークで激しい銃撃戦を繰り広げるなど事件解決に向けて奔走する。マーフィのもう一つの代表作である『星の王子 ニューヨークへ行く』(88)のジョン・ランディス監督がメガホンをとり、ジョージ・ルーカスやデンゼル・ワシントンらがカメオ出演したことでも話題を集めた。
それから30年。第1作と第2作でプロデューサーを務めたジェリー・ブラッカイマーが復帰を果たしたことで、マーフィも自信をもってアクセル役への復帰を決意し実現した今回の第4作。久々に刑事に復帰したアクセルが、新たな相棒のボビー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)やビリーとジョンの力を借りながら、娘のジェーン(テイラー・ペイジ)に迫る悪の陰謀へと挑んでいく。
「『ビバリーヒルズ・コップ』がすべての始まりでした」と自身の俳優人生において特別なシリーズであることを明かすマーフィは、「これまでのシリーズを観ている人は、きっとこの映画も気に入ってくれると思います。もちろん観たことがなくても、本作だけで十分楽しめるはずですし、その世界に飛び込んでもらえると思いますよ!」と自信満々。堂々復活を果たしたアクセルのハチャメチャな大活躍を、Netflixで楽しもう!
文/久保田 和馬