『ジョーカー』に続き『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』第81回ヴェネツィア国際映画祭への出品決定!
孤独だが心優しい男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”へと変貌を遂げていくドラマを描いた『ジョーカー』(19)の続編にして完結編となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(10月11日公開)。このたび、第81回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門への出品が決定した。
第92回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが主演男優賞の栄冠を手に入れた『ジョーカー』。物語の主人公ジョーカーは、コメディアンを夢見る、孤独だが純粋で心優しい男。笑いのある人生は素晴らしいと信じる彼は、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながらドン底から抜け出そうともがく。しかし、そんな彼が理不尽だらけの世の中で、悪のカリスマ“ジョーカー“へと変貌を遂げる様が描かれた。そして前作から2年後が舞台となる本作では、社会への反逆者にして人々の代弁者として祭り上げられたジョーカーによる、新たなショーがついに幕を開ける。
今回、第81回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に本作が出品されることが決定。数々の記録を打ち立て未曾有の社会現象を巻き起こした前作だったが、すべてのはじまりは、第76回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞となる“金獅子賞“に輝いたことだった。カンヌ、ベルリンと並び世界三大映画祭の1つであり、最も歴史あるヴェネツィア国際映画祭にて「コンペティション部門」に正式出品され、客席からは8分間にわたるスタンディング・オベーションが巻き起こった。
衝撃的なストーリーと圧倒的な満足度と演技力から、賞レースが始まる前からすでにアカデミー賞の受賞への道が確実視されたほか、公開当時、映画批評を集積、集計するサイト「Rotten Tomatoes」では高評価を獲得。世界での公開と同時に絶賛の嵐が飛び交うだけでなく、世代を問わず共感させてしまう内容に賛否両論を呼んだ。日本でも幅広い年齢層が劇場に足を運び、多くの層に衝撃を与えたことでリピーターも続出。映画の枠を超えたエンタテインメントとして、社会現象を巻き起こした。
そんな『ジョーカー』の続編にして完結編となる本作では、最新予告が先日公開され、既に世界中で結末へ向けて様々な憶測や予想合戦が展開。今回、雨に打たれ恍惚の笑みを浮かべる素顔のジョーカーを切り取った場面写真が新たに公開された。彼が一体なにを考え、なにに思いを巡らせているのか。笑顔に隠された真意が気になる場面写真となっている。
いまだ全貌が謎に包まれている『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』。悪のカリスマとなったジョーカーが仕掛ける新たなショーとは一体何なのか?そしてレディー・ガガ演じる謎の女性の正体とは?ぜひ劇場で目撃してほしい。
文/サンクレイオ翼