江口のりこが乱れゆく女へと変貌していく妻を怪演『愛に乱暴』狂気がにじむ場面写真

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江口のりこが乱れゆく女へと変貌していく妻を怪演『愛に乱暴』狂気がにじむ場面写真

「悪人」「怒り」で知られる吉田修一の傑作小説を、江口のりこ主演、森ガキ侑大監督で映画化した『愛に乱暴』が8月30日(金)より公開となる。このたび、主演の江口が暴走する場面写真と著名人からの絶賛コメントが到着した。

【写真を見る】真っ赤なリップを塗る桃子
【写真を見る】真っ赤なリップを塗る桃子[c]2013 吉田修一/新潮社 [c]2024 「愛に乱暴」製作委員会

本作は、息もつかせぬ緊迫感に満ちたヒューマンサスペンス。夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子(江口のりこ)は、“丁寧な暮らし”に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。平穏だったはずの日常は少しずつ乱れ始め、やがて追い詰められた桃子は、いつしか床下への異常な執着を募らせていく。

人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭く炙り出してきた吉田の同名小説を、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)、『さんかく窓の外側は夜』(21)の森ガキ監督が映画化。主演は唯一無二の存在感とユニークで高い演技力を持つ江口。共演には小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみから個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。江口の振り切った怪演により、息もつかせぬ緊迫感に包まれたヒューマンサスペンスが誕生した。

床下に潜り込む桃子
床下に潜り込む桃子[c]2013 吉田修一/新潮社 [c]2024 「愛に乱暴」製作委員会

近隣で相次ぐ不審火、愛猫の失踪、そっけない夫の態度、過干渉の姑、挨拶を返さない隣人、不穏な不倫SNSアカウント…と、日々のストレスを溜めこみながらそれらを振り払うように“丁寧な暮らし”を心がけ、良き妻、良き嫁を演じていた江口扮する主人公の桃子。場面写真では、そんな桃子がついに暴走を開始する様子が切り取られている。理不尽な目に遭わされ続けた桃子がいよいよ覚醒したかのように、真っ赤なリップを無表情で塗る姿、丸ごとのスイカを抱え愛人宅に突撃する姿、チェーンソーを傍らに畳をはがし床下に潜りこむ姿、床下を徘徊する姿、そして夜の町を駆け抜ける姿など、規律を守って生きてきた桃子が、危うさ全開で暴走。ひときわ目を引くのは、赤いチェーンソーを大事そうに抱きかかえ、泥だらけの姿で床下に横たわる姿だ。一体なにがあったのか。なぜ桃子はチェーンソーを手にしたのか。そして床下へ執着する真意は?なお、“床下ゆりかご”写真は、8月9日(金)から9月5日(木)まで、新宿ピカデリーとなんばパークスシネマの巨大柱装飾に掲出される予定。劇場に立ち寄った際はぜひチェックしてみてほしい。

さらに、江口のナチュラルな狂気に各界から称賛の声が届いているほか、森ガキ監督は江口の役作りについて、「江口さんは、下準備をしてから現場で仕上げていくアプローチ。撮影を重ねるにごとに桃子像にリンクしていった。現場で『桃子ならこうするんじゃない?』と多数のアイディアを出してくれました。たくさん議論を交わし、実際に江口さんのアイディアを採用して脚本を変えた部分もあります」と撮影秘話を明かしている。

畳を剝がす桃子
畳を剝がす桃子[c]2013 吉田修一/新潮社 [c]2024 「愛に乱暴」製作委員会

“間違いなく江口のりこの代表作”との呼び声も高い『愛に乱暴』。彼女の持てる技のすべてを注ぎ込んだ熱演・怪演を、固唾を飲みながらぜひスクリーンで目撃してほしい!

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    江口のりこ主演、人間のいびつな愛による暴走を描いた、吉田修一の同名小説の映画化