2023年度セザール賞で最多12部門ノミネート!人類が“動物化”する近未来を描く『動物界』日本公開決定
第76回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門でオープニングを飾り、フランス国内で観客動員数100万人を超える大ヒットを記録。“フランスのアカデミー賞”と呼ばれるセザール賞では作品賞など最多12部門にノミネートされた『動物界』が11月8日(金)より日本公開されることが決定。このたび日本版ポスターと特報映像が解禁された。
物語の舞台は近未来。人類は原因不明の突然変異によって、徐々に身体が動物と化してくパンデミックに見舞われていた。“新生物”はその凶暴性ゆえに施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもその一人だった。しかしある日、移送中の事故によって彼らは野に放たれてしまう。フランソワは16歳の息子エミールとともにラナの行方を探すのだが、次第にエミールの身体にも変化があらわれはじめ…。
フランソワ役を演じるのは、セドリック・クラピッシュ監督やフランソワ・オゾン監督ら名匠とのタッグで人気を集め、これまでセザール賞主演男優賞に5度ノミネートされた実績を持つロマン・デュリス。息子のエミール役には『Winter boy』(22)での演技が好評を博したポール・キルシェ。さらに、『アデル、ブルーは熱い色』(13)のアデル・エグザルコブロスら実力派が集結。『Les Combattants』(14)で数々の賞に輝いたトマ・カイエ監督が監督と脚本を務めている。
このたび解禁された日本版ポスターには、神秘的な雰囲気をまとった“新生物”がこちらを覗き込んでいる様子がデザイン。また特報映像では、市街地で遭遇した“新生物”に恐れおののくフランソワとエミールの姿や、2人が行方不明となった母ラナを捜索する様子が切り取られている。様々な解釈を呼び起こし、その奥深さと濃密なスリルでフランス映画のイメージを根底から覆す一本と話題を集めた本作。日本上陸が待ちきれない!
文/久保田 和馬