世界で絶賛された『最後の乗客』が凱旋公開!ミステリアスな空気漂う予告編、ポスタービジュアル
クラウドファンディングから始まり、世界の映画祭で絶賛された堀江貴監督作『最後の乗客』の公開日が10月11日(金)に決定。予告編、ポスタービジュアル、メイン写真が解禁となった。
本作の企画がスタートしたのは2020年。震災から10年が経つ故郷、宮城、仙台への想いを1本の映画に収めようとしたこの自主制作映画プロジェクトは、僅か2日間で成立。撮影された55分の物語は仙台1館で始まり、その後世界各国の映画祭に出品、高い評価と予想外の驚き、大きな感動を呼び、相次ぐ受賞を果たし、大きな注目を受けた。そしてこのたび、たった一人から始まり世界を回って大きくなっていった『最後の乗客』が日本に凱旋する。
このクラウドファンティングを実施し、本作の制作、監督、脚本、編集を務めたのは、ニューヨーク在住で、MVなどで数々のアワード受賞の経歴を持つ堀江。さらに、『寝ても覚めても』(18)や『あのこは貴族』(20)、『さかなのこ』(22)、『Cloud クラウド』(9月27日公開)など数々の名匠&巨匠の作品に参加し、いま一番撮ってほしいカメラマンとの呼び声も高い佐々木靖之が撮影を手掛ける。
解禁された予告編では、本作がこれまでに受賞した数々のアワードが掲げられるなか、深夜に1台のタクシーが閑散とした住宅街を走るシーンから始まる。タクシー運転手仲間の間でささやかれる歩道に立つ女の噂話。ある夜、運転手の遠藤は件の歩道で、噂の女と思しき女性客を乗せる。車を発進させるや、突然歩道から幼い子どもを連れた母親が飛び出してきて、その母子もやむなく同乗させることに。目的地は両者ともになぜか同じ「浜枚」。4人が乗ったタクシーが走り出すと、子連れの母が「最後に乗せたお客さん、覚えてます?」という意味深な質問を運転手に投げかける。その意味とは?この出会いは偶然か、必然か。さらに「目的地で、この物語は<形>を変える。」というテロップにより、この作品が大きな仕掛けを内包していることをうかがわせる。
ポスタービジュアルには、出品&受賞した数々のアワードと、深夜人気のない住宅街を走る一台のタクシーを配置。一見不穏な空気を纏ったビジュアルで、「深夜のタクシーが乗せたのは。3人の乗客と秘密―――。」というコピーも添えられている。彼らはどんな関わりを持っており、“秘密”とは何なのか?タクシーが向かう目的地と、そこで物語がどう「変わる」のか?ミステリアスな煽りが興味を引く。
様々な謎に満ちた『最後の乗客』が数多くの映画祭で絶賛された理由とは?その真実を劇場で確かめてほしい。
文/平尾嘉浩