巨大ライブ会場に仕掛けられた前代未聞の罠とは『トラップ』鍵を握る人物を写した場面写真
M.ナイト・シャマラン監督の最新作『トラップ』が10月25日(金)より公開される。このたび、物語の鍵を握る3人を捉えた場面写真が解禁となった。
1999年に公開され、6億7千万ドルを超える大ヒット、アカデミー賞6部門にノミネートされたサスペンス『シックス・センス』(99)、美しいビーチで急速に老いていく人々を描いた『オールド』(21)をはじめ、そのオリジナリティ溢れる設定と衝撃のストーリーテリングで約20年にわたり世界中の観客を魅了し、全世界で30億ドルを超える興行収入を稼ぎ出した大ヒットメーカー、シャマラン。常に観客の先を行く演出で未知なる領域へと誘うシャマラン監督の集大成となる本作では、ゴージャスなアリーナライブの会場を舞台に新たな映像体験へと導く。
溺愛する娘と世界的アーティストのアリーナライブを楽しむ家族思いの父親のもう一つの顔。それは、指名手配中のサイコな切り裂き魔。この巨大ライブが彼を捕まえるため仕組まれた前代未聞の”罠”=トラップだった。トラップに隠された衝撃の真実を見破れるか?騙すか騙されるか。予測不能の騙し合いサスペンスが展開していく。
解禁されたのは、本作でシャマランと初コラボとなるジョシュ・ハートネットが演じる家族思いの父クーパーと、娘のライリーがライブを楽しんでいる場面など4点。スマホを片手にステージを見つめる娘の隣で父は神妙な顔を浮かべている。また、油断ならぬ表情でなにかを探っているクーパーのカットでは、彼の背後に武装した警官隊の姿が見える。「複雑でダークなキャラクターに魅了される」と監督が語る通り、家族思いの父親である彼は、サイコな切り裂き魔というもう一つの顔を持つ。巨大アリーナで自分に仕掛けられた“罠”に気づいたこの男は、その後どんな行動に出るのだろうか。
そして、サレカ・シャマランが演じる国際的スター、レディ・レイヴン。ワタリガラスを意味する歌姫を演じた彼女はオリジナル楽曲を制作し華麗なパフォーマンスを披露している。ハートネットは「どの曲も映画の中でクーパーが経験することと共鳴している」と、歌に隠されたもう一つのストーリーテリングに驚愕したとコメントを寄せた。そして4枚目は、ヴィヴィットピンクに染められたアリーナでライブを楽しむクーパーとライリー。一見ほほえましい父娘に見えるが、よく見るとスマホに夢中の娘の横で父の顔はこわばり、楽しむどころか背筋を伸ばし緊張しているようだ。監督にとってライリー役のアリエル・ドノヒューとの出会いは「まるで稲妻のような衝撃だった」という。ハートネットは「現場の雰囲気を変えてしまうほどエネルギッシュな存在感を持っている」と、大はしゃぎするライリーをナチュラルに演じた若き女優、ドノヒューに賞賛を贈っている。
『シックス・センス』で全世界を震撼させ、いまも”シャマラン映画”という独自のジャンルを進化させ続けているシャマラン。映画館の客席が明るくなる瞬間まで、容赦なくどんでん返しを繰り出すであろう本作を、ぜひ劇場で味わってほしい!
文/サンクレイオ翼