リドリー・スコットが『グラディエーターII』に自信!「すでに第3作のアイデアを考えています」
第73回アカデミー賞で作品賞に輝いた『グラディエーター』(00)の24年ぶりの続編となる『グラディエーターII』(11月15日公開)が控える巨匠リドリー・スコット監督が、フランスの「Premiere」誌のインタビューで「グラディエーター」シリーズのさらなる続編が構想段階にあることを明らかにした。「Variety」など複数メディアが報じている。
ローマ皇帝アウレリウス(リチャード・ハリス)と王子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)の争いに巻き込まれ、家族を奪われ奴隷となったマキシマス(ラッセル・クロウ)が、剣闘士として名をあげ、コモドゥスへの復讐を誓う『グラディエーター』。最新作ではコモドゥスの甥ルシウス(ポール・メスカル)を主人公に、自由を奪われた彼が復讐のためにコロセウムでの闘いに身を投じていく姿が描かれていく。
報道によれば、スコット監督はインタビューのなかで「すでに第3作のアイデアを考えています。本当ですよ、もう導火線に火を点けています」と発言。そして公開が控える『グラディエーターII』の結末がフランシス・フォード・コッポラ監督の名作『ゴッドファーザー』(72)を彷彿とさせるものであることを明かし、「マイケル・コルレオーネが望まない仕事に就いてこれからのことに悩んだように、第3作は自分がいる場所にいたくないと考える男の物語になるでしょう」と語った。
第3作が製作される予定は現時点ではまだないが、『グラディエーターII』が興行的に成功を収めればその可能性は高まるだろう。スコット監督はかねてから「私がこれまで作ったなかでも最高の作品のひとつ」と自信をのぞかせており、さらに「『ナポレオン』のどのシーンよりも壮大で、過去最大のアクションシーンから始まります」とも明かしている。北米では感謝祭直前の11月22日(金)より公開される同作。興行的成功はもちろん、前作に続いての賞レース参戦にも大いに期待したい。
文/久保田 和馬