PFFアワード2019で日活賞とホリプロ賞を受賞した『スーパーミキンコリニスタ』(19)の草場尚也による初の劇場用映画『雪子 a.k.a.』が2025年1月に公開されることが決定した。
本作は“29歳問題”の渦中で人生に迷った主人公、雪子が、ラップを通して自分と向き合い、答えを探す姿を描く「私たち」の物語。30歳を目前に漠然とした不安を感じている小学校教師の雪子。不登校児とのコミュニケーションも、彼氏からのプロポーズにも本音を口にすることを避け、ちゃんと答えが出せずにいる。ラップをしている時だけは本音が言えていると思っていたが、思いがけず参加したラップバトルでそれも否定され、立ち尽くしてしまう。いい先生、いいラッパー、いい彼女に…なりたい?と自問自答しながら誕生日を迎えた。しかし現実は、30歳になったところでなにも変わらない自分でしかない。それでも自分と向き合うために一歩前へ進んだ彼女が掴んだものとは…。
主人公の雪子を演じるのは山下リオ。同僚教師に樋口日奈、占部房子、恋人や友人に渡辺大知、剛力彩芽、そして雪子の父を石橋凌と、個性豊かな実力派の俳優たちが脇を固める。そして、劇中で雪子が披露するラップの歌詞は、ラッパーのダースレイダーが本作のために書き下ろした。そんな本作は9月にアルゼンチンで開催された「第2回ブエノスアイレス州国際映画祭」でSIGNIS賞を受賞したほか、イギリスの「ウェールズ国際子ども映画祭2024」などいくつかの映画祭参加も待機していて、すでに海外からの注目も集めている。
自身も小学校教諭を目指していたという新鋭監督、草場にとって初の劇場用映画となる本作。今後の続報にも要注目だ。
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