体内の細胞を擬人化し、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ同名コミックを実写映画化した『はたらく細胞』(12月13日公開)。本作より、細胞たちが絶望的な環境に恐怖慄く、阿部サダヲ演じる不健康体、茂の体内や人間世界を写した新たな場面写真が解禁となった。
細胞たちが“はたらき”続ける人間の体内と、体の持ち主である人間側の日常、その両方が描かれる本作。キーパーソンとなるのは、芦田愛菜演じる漆崎日胡と阿部扮するその父、茂の親子だ。芦田と阿部といえば、かつて社会現象となった大ヒットドラマ「マルモのおきて」以来、10年以上の月日を経て父と娘として共演を果たしたことでも話題に。健康優良な女子高生の日胡に対し、茂はジャンクフードや酒、たばこが大好きな“不摂生にもほどがある”中年男性。その体内は古くさく寂れた雰囲気が漂う活気のない空間で、絶望的な労働環境を強いられる細胞たちは文句を言いながら必死に働き続けている。
新たに解禁となった場面写真では、そんな茂の体内の風景とともに、肛門で未曽有の危機に遭遇し表情をこわばらせる新米赤血球(板垣李光人)と先輩赤血球(加藤諒)の姿が写しだされている。また、人間世界での解禁場面写真では、トイレに駆け込むもまさかの満室で大ピンチを迎える茂、父の健康を気遣う日胡とうれしそうな茂の親子団らんの様子、そして日胡と彼女が思いを寄せる憧れの武田先輩(加藤清史郎)との仲の良さが伺える姿が確認でき、色んな意味で思わず細胞たちもハラハラ見守らずにはいられない写真たちとなっている。
さらに、W主演を務める赤血球役の永野芽郁、白血球(好中球)役の佐藤健らキャスト17名が勢揃いした劇場バナービジュアルも到着。細胞、細菌、そして人間たちを演じる豪華キャストが並んだ圧巻のデザインとなっており、作品への期待値も増すばかりだ。
日胡と茂、親子なのにあまりにも環境の違う2人の体内世界の対比が、コミカルに、時にドラマティックに描写されていく『はたらく細胞』。それぞれの体内で一所懸命に働く細胞たちにどのようなトラブルが待ち受けるのか?その模様はぜひ劇場でチェックしてほしい。
文/平尾嘉浩