不朽のミュージカルとして20年以上愛され続けてきた「ウィキッド」の待望の映画化が決定。『ウィキッド ふたりの魔女』として2025年春に公開となる。あわせて主演のシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデのキャスティング時をとらえた特別映像が解禁となった。
エミー賞、グラミー賞、トニー賞と数々の受賞歴を持つ実力派エリヴォと、グラミー賞アーティストのグランデを主演に迎える本作。『クレイジー・リッチ!』(18)や『イン・ザ・ハイツ』(20)のジョン・M・チュウが監督を務める。
今回解禁となったのは、主演のエリヴォ、グランデの貴重なオーディションの秘話と映像を交えた、キャスティング時の特別映像。これまで数々のミュージカル映画を手がけ成功を収めてきたチュウ監督だが、監督したい作品を聞かれるたびに「迷わず『ウィキッド』と答えていた」と振り返る。そして、周囲から偏見や不当な先入観を受け、まだ自分の本当の力を見出していないのちの“悪い魔女”エルファバ役を務めエリヴォは、本作について「唯一無二の作品」と賞賛しながら、孤独を抱えることの多いエルファバに関して「人と違う存在でいる気持ちが私には痛いほど分かるの」と強く共感を示した。
エルファバと対照的に社交的な性格で周囲の人気者であるものの、まだ自分の本当の心を見出していない、のちの“善い魔女”グリンダを務めるグランデは、10歳の頃に舞台を観に行き「登場人物との絆を感じた」と語り、どちらの魔女を演じたいかと聞かれた際にも「グリンダ」と即答。長年に渡りグリンダを演じることを切望していたことが伺える。確固たるスキルと人気を兼ね備えたカリスマ性溢れる2人だが、長年夢に見ていた役が決まったときには、両者ともこれまで積み重ねてきた想いが溢れ出たかのように感動の涙を流す。嬉しさのあまり感極まる2人の姿に、見ているこちらも思わず心動かさずにはいられない特別映像となっている。
また、見事に役を射止めたシンシアのオーディションでの演技について監督は、「繊細な演技だった。頭に焼きつくほど印象的だった」と迫真の演技に衝撃を受け、グランデには「僕の知っているアリアナとはまるで別人だった」と最前線で世界を魅了し続ける歌姫の新たな一面を見たという。続けて「これまでにない体験を観客に届けたい。僕と同じ気持ちを劇場で味わって欲しい。笑ったり歌ったりして感じられる。自分は変われたって」と語り、この作品が鑑賞者にとって特別な体験になることを請け負っている。
不朽のミュージカルとして20年以上愛され続けてきた「ウィキッド」はどのように映画化されているのだろうか?音楽と美しい魔法が彩る感動のエンターテイメントに期待が高まる。
文/鈴木レイヤ