『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』故クリストファー・リーの声を使用、白の魔法使いサルマン登場の場面カット

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『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』故クリストファー・リーの声を使用、白の魔法使いサルマン登場の場面カット

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ最新作となる長編アニメーション『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日公開)より、白の魔法使いサルマン登場シーンの場面カットが解禁された。

【写真を見る】故クリストファー・リーが演じた白の魔法使いサルマン
【写真を見る】故クリストファー・リーが演じた白の魔法使いサルマン[C] 2024 WBPI TM & [C] The Saul Zaentz Co.

『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は『ロード・オブ・ザ・リング』(01)の知られざる200年前の伝説の戦いを映画化した長編アニメーション。本作の監督に抜擢されたのは「東のエデン」、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」で知られる神山健治。製作総指揮には「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手掛けたピーター・ジャクソン、プロデューサーとして同じく全シリーズの脚本を手掛けたフィリッパ・ボウエンが名を連ねている。

このたび到着したのはシリーズではおなじみの白の魔法使いサルマンが登場する場面カット。見間違えようのないほど、そのままの変わらぬ姿でアニメーションとして再現されている。

そして吹替キャストには、実写映画でサルマンを演じ、2015年6月7日に逝去したクリストファー・リーの声が使用されていることも明らかに。シリーズすべての脚本を手掛け、本作にはプロデューサーとして参加しているボウエンが、生前のリーから受け取った手紙と、彼の妻ビルギット・クローエンケと交わした会話からこのアイディアが生まれたそう。AI技術による復元ではなく、生前にリーの妻クロエンケから承諾を得て、過去の「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの膨大なアーカイブから優秀なスタッフたちが音声を探しだし実現させた。『ホビット 決戦のゆくえ』(14)ではサルマンがガラドリエルに“Are you in need of assistance, my Lady?”と尋ねるセリフの別テイクを使用している。ボウエンは「正直に言うと、そのセリフが見つかるかどうかわからなかった」と明かしており、同じ声が出せる別キャストをブッキングする可能性もあったそう。しかし「リーの声を演じられる人はいるかもしれない。でも、私はそうは思わない。彼の声を使えたことが本当に嬉しいし、素晴らしいことだと感じています」と海外メディアで喜びを語っている。スタッフ陣からも熱烈に支持され続ける名優が演じるサルマン。はたしてシリーズ屈指の人気キャラクターである彼は、本作の中でどのような立ち位置で登場するのか?

再び映画館でリーの声を聞けるという奇跡を実現させた以外にもシリーズのファンにはたまらない要素がふんだんに盛り込まれている最新作『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』。日本の制作スタジオStudio Sola Entertainmentの元に、MAPPA、Production I.G、STUDIO4℃といった、日本が世界に誇るトップクリエイターたちも集結。日本の手描きアニメーションに徹底的にこだわり、<中つ国>の運命を左右する戦いと、ローハンの民の未来を一人託され、死をも覚悟した主人公ヘラの壮絶な戦いがエモーショナルなドラマとして描かれている。


世界中を虜にしたあの〈中つ国〉の世界が再び動き出す、その端緒となりそうな本作。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでしか味わえない驚きと興奮、そして大きな感動をスクリーンで堪能してほしい!

文/スズキヒロシ

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