未来を確信できない終末の愛と友情の物語『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』日本公開
世紀末の1999年、人生で最も純粋な時期の温かさを描く少女たちの愛と友情の物語『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』が3月14日(金)より日本公開決定。このたび、本作のポスタービジュアルが解禁となった。
階級差別や性差別が色濃く残る1999年を舞台に、高校のテコンドー部に所属するジュヨンと少年院の学生イェジの出会いから物語を描く本作。演出のハン・ジェイ監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たという物語は、暴力が当然視されていた時代において、互いに手を取りあいその状況を打破していく少女たちの成長物語であり、青春ものであり、ラブストーリーでもある。主演は『はちどり』(18)のパク・スヨンと「イカゲーム」のイ・ユミ。2人による瑞々しく繊細な演技が、ドラマチックで美しい物語へと見事昇華させていく。
このたび解禁されたポスタービジュアルには、ティーンエイジャーならではの透明感あふれる瑞々しい表情で笑うジュヨンに扮するユヨンとイェジに扮するユミの姿が。“1999年、世紀末の初恋”というコピーが詩的なタイトルとともに添えられている。1999年世紀末、世の中も愛も終わってしまうような終末論が蔓延る不安な時代で、世の中が滅亡したとしても、どこまでも一緒に生きていこうとするジュヨンとイェジの純粋な感情が伝わってくるビジュアルだ。
映画祭に招待されるたびに全席完売を記録し、本国で一大ブームを巻き起こした本作。未来を確信できない終末の時代に、お互いの愛を唯一確信し守ろうとした少女たちの世界を劇場で目撃して欲しい。
文/鈴木レイヤ
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