ニコール・キッドマンが全てを賭けた演技に注目!『ベイビーガール』新境地を思わせる場面写真
A24とニコール・キッドマンがタッグを組み、第81回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀女優賞を獲得した『ベイビーガール』が3月28日(金)に公開される。このたび、本作の場面写真が解禁となった。
映画界の最前線を駆け抜けるスタジオA24とオスカー俳優がタッグを組んだ本作。愛する夫と子ども、キャリアと名声、すべてを手にしたCEOが、年下のインターンによって秘めた欲望を嗅ぎ分けられ、力関係が逆転し深みにはまっていく様を、行先不明のスリリングな展開と大胆な官能で描いていく。
主演のキッドマンが演じるのは、すべてを兼ね備えながらも、満たされない渇きを抱える主人公のロミー。そして、インターンの立場からCEOを誘惑するサミュエルに、『逆転のトライアングル』(22)のハリス・ディキンソン、ロミーの夫のジェイコブに、『ペイン・アンド・グローリー』(19)で数々の栄えある賞を受賞したアントニオ・バンデラスがキャスティング。俳優としても活躍し、キッドマンにあて書きした脚本でその稀有な才能を開花させたハリナ・ラインが監督を務める。
キッドマンといえば、鬼才スタンリー・キューブリックの遺作であり、当時実際に夫婦だったトム・クルーズとの共演でも話題になった『アイズ ワイド シャット』(99)や、アカデミー賞主演女優賞に初めてノミネートされた『ムーラン・ルージュ』(01)、アカデミー賞主演女優賞を受賞した『めぐりあう時間たち』(02)などで人気を博し、ハリウッドを代表する女優になったことで知られる。ゴールデングローブ賞では、最優秀主演女優賞を5度受賞、ベルリン国際映画祭やヴェネチア国際映画祭でも最優秀女優賞を受賞するなど、いまなお、世界中でその評価を高め続けている。
今回解禁された場面写真は、そんなキッドマンがロミーとして大胆なドレス姿で、劇場の客席に座っている1枚と、鏡に向かって自身を見つめる姿を捉えた1枚。舞台演出家の夫ジェイコブの舞台を神妙な表情で見つめる彼女。そして、CEOとして大成功を収め、家庭を持ち、全てを手に入れた自らを鏡の前で見つめる彼女。この先、ロミーが年下のインターンと繰り広げる駆け引きに興味がそそられるものとなっている。
第一線で輝き続けるハリウッドを代表する俳優、キッドマンは本作について「役者として、人として、すべてをさらけだした」と明かしている。行先不明のスリリングな展開、危険なパワーゲームの衝撃のクライマックスをぜひ劇場で確かめて欲しい。
文/鈴木レイヤ