『雪の花 ーともに在りてー』の松坂桃李「映画の神様に愛された現場」と感慨!メイキング写真が公開
巨匠、黒澤明の助監督も務めた『峠 最後のサムライ』(20)の小泉堯史監督が、吉村昭の同名小説を映画化した時代劇『雪の花 ―ともに在りて―』(公開中)。本作の公開を記念し、主人公の町医者、笠原良策役の松坂桃李、妻である千穂役の芳根京子、良策の親友、半井元沖役の三浦貴大、小泉監督らのメイキング写真が解禁。また、各界の著名人からの感動の声を集めた特別映像も到着した。
江戸時代末期に死に至る病の疱瘡(天然痘)が大流行し、多くの人命が奪われていくなか、福井藩の町医者、笠原良策は、どうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻の千穂に支えられながら、京都の蘭方医、日野鼎哉に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が行われていることを知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を入手すべく、様々な困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして幕府をも巻き込んでいく。
笠原良策役の松坂は、使命感にあふれる人物をひたむきに、力強く演じ切って作品を牽引。良策の妻、千穂役の芳根は、周りを明るく照らす太陽のようでいて、意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じる。そして、良策を導く日野鼎哉役を、名実ともに日本を代表する俳優、役所広司が演じる。本作は1月24日より劇場公開となり、SNS上では「映像が綺麗、日本ってこんな綺麗な国なんだってなる」「心穏やかに素直な気持ちで映画を楽しみたい方にお勧め」「福井の美しさに見惚れました」「品があり、ほんと、いい映画」など、絶賛の声が上がっている。
劇中では、疱瘡の治療法を見つけるべく、幾度の困難に立ち向かい身体も心もすり減らす良策役を演じた松坂だが、今回解禁されたメイキング写真では監督を囲んで緊張感の解けた自然な笑顔が映し出されている。さらに、『居眠り磐音』(19)以来、2度目の夫婦役を務めた松坂と芳根が小泉監督と笑顔で談笑する写真や、雪山を背景に藁頭巾を被った松坂のメイキング写真が解禁された。
長年黒澤組に従事してきた小泉監督作ということで、小泉組にも黒澤組を支えてきたスタッフが集合した。本作の撮影カメラマンは『影武者』(80)以降、すべての黒澤明監督作品で撮影を担当した上田正治が務め、美術は黒澤、市川崑など名だたる監督の作品に参加した酒井賢が担当。本作は上田が携わった最後の作品となった。そんなベテランスタッフが支えた現場の印象を、主演の松坂は、「天気にもすごく恵まれて、ここまで順調に撮影が進む現場は経験したことがないです。皆さんが映画の神様に愛されているんだなと思いました」とコメント。
小泉監督も撮影を終えて、「本当に楽しく撮影できました。ずっと、僕が一番楽しんでいたんじゃないでしょうか。撮影が終わると、もう登場人物たちには会えないので、ちょっと寂しいですが、スクリーンで会えますから。それはそれで楽しみにしています」と、スタッフ、キャストが映画作りを愛し、楽しんでいることが伝わる小泉組。そんな特別な空気感をぜひスクリーンでご覧いただきたい。
さらに、自然の魅力をたっぷりと感じられる映像にのせて各界の著名人からのコメントをまとめた特別映像も到着。歌手の森山良子は、「強い信念と絶対に諦めない使命感が伝わってきた」と主人公の良策の姿に感銘を受けたとコメントを寄せ、作家で医師でもある海堂尊は、「幕末の医療人の奮闘を描いた、医療映画の傑作です」とコメント。お笑い芸人のロバート山本博は、「この日本と、日本人の素晴らしさが詰まった感動作です!」と、感動の声を寄せた。
“絶対に諦めない”という強い信念を持つ良策の志と、福井の自然をたっぷりと感じられるこの冬一番の感動作をぜひスクリーンでご覧いただきたい。
文/山崎伸子