『デビルズ・ゲーム』刑事姿の殺人鬼が持ちかける“悪魔の取引”を捉えた本編映像をチラ見せ

韓国の大ヒット映画『オオカミ狩り』(22)の制作会社が手掛ける『デビルズ・ゲーム』(3月7日公開)。このたび、本作の緊迫感に満ち溢れた脅迫シーンを捉えた本編映像が解禁された。

本作は、体が入れ替わった刑事と、猟奇殺人鬼が繰り広げるボディチェンジアクションスリラー。主演は本格的な悪役に初挑戦となるチャン・ドンユン。これまでの爽やかイメージを脱ぎ捨て、ボザボサなパーマヘアとポップでワイルドなファッションで、残酷で狂気じみたシリアルキラー、ジニョクへと変貌する。一方手段を選ばない刑事ジェファンにはオ・デファン。これまで演じてきた刑事役のコミカルなイメージを払拭する。

今回解禁となったのは、目が覚めると殺人鬼ジニョクの顔と体に入れ替わってしまっていた刑事のジェファンが混乱する場面から始まる本編映像。そんななか、病室にジェファンの姿をしたジニョクが意気揚々と入ってくる。彼は混乱し、殺人鬼ジニョクの仕業だと思い怒り狂うジェファンの様子を楽しそうに眺めながら、「愛する妻と娘を守りたければ、お前の記憶を全部くれ」という狡猾な取引を持ちかける。いうことを聞かなければ妻と娘を八つ裂きにすると脅され、「なんでも言うことを聞くから家族には手を出すな」と懇願するジェファンに満足げな表情を浮かべるジニョクの笑みが映しだされている。刑事姿の殺人鬼に愛する妻と娘を人質に脅迫され、恐怖に怯え絶望するジェファンの緊迫感ある本編映像となっている。

さらに、韓国の名俳優陣演じるサブキャラクターも紹介。まずは、映画『タクシー運転手 ～約束は海を越えて～』(18)や後にシリーズ化された『犯罪都市』(18)など、話題作品に多く出演しているチェ・グィファ。本作では、連続殺人を阻止しようとする広域捜査隊のチーム⻑を演じている。責任感が強く、ダークウェブ(闇サイト)におぞましい殺人動画をアップする殺人⻤集団に対して、刑事としての怒りと情熱が燃えたぎっているチーム⻑。突然の失踪を経て現場復帰したジェファンに対し、なんらかの違和感を覚えているなか、部下のミンソンによる「2人は身体が入れ替わってしまったのでは？」という発言に頭を抱えることに。それでも、連続殺人犯を捕まえるための努力を惜しまない誠実なキャラクターだ。

そして、広域捜査隊所属のジェファンの後輩刑事を演じるのは、舞台俳優としてデビューし、数多くの演劇作品と短編映画に出演、ドラマ「偽りの雫」では主要キャストに抜擢され注目されているチャン・ジェホ。映画では『オオカミ狩り』(22)のほか、本作に続き『必死の追撃(原題)』にも出演している。熱血漢溢れる広域捜査隊所属の刑事で、ジェファンの後輩である彼は、森で突然姿を消したジェファンを捜索。一ヶ月後、「自分がジェファンだ」と言うジニョクが目の前に現れるも、これまでとは異なる姿のジェファンと再会したことで、混乱に陥ってしまう。「自分こそが本当のジェファンだ」と主張する2人に対し誰の言葉を信じていいのか分からない状況となり、疑心暗⻤に。入れ替わった2人に板挟みになりながらも、殺人鬼集団を逮捕するという熱い執念が彼を突き動かし真相解明に繋がる、重要な役どころとなっている。

また、名バイプレイヤーのキム・ウォネが法医解剖医として本作に友情出演。ウォネは韓国ではその演技力の高さから「脇役の名品」と呼ばれるほどで、アメリカのブロードウェイも経験したことがある。本作では、刑事ジェファンを長年気にかける存在だが、彼への同情心が思わぬ方向へと突き動かし、予期せぬ展開に。

チーム長、後輩刑事、そして法医解剖医らも巻き込みながら、ジェファンは元の姿を取り戻し、殺人鬼ジニョクを捕らえることはできるのか？ボディチェンジに隠された真実を劇場で目撃してほしい。

文/サンクレイオ翼