静野孔文監督&キャラクターデザイン貞本義行がタッグ!劇場アニメ『アズワン/AS ONE』2025年夏公開
劇場版「名探偵コナン」シリーズなどの静野孔文監督と、「新世紀エヴァンゲリオン」や『サマーウォーズ』(09)のキャラクターデザインを手掛けてきた貞本義行がタッグ。劇場アニメーション『アズワン/AS ONE』が2025年夏に公開される。
物語の舞台は現代の日本。ミュージシャンを目指す高校生のヨウは、反対する親とバンド仲間との人間関係に悩み、自らの将来を決めかねていた。ある日、渋谷の交差点を歩くヨウの脳内に「助けて!」という声が響き、白い光に包まれる。一方、宇宙に浮かぶ巡星(めぐりぼし)。エネルギー源の「星血」を巡り、長い間戦争状態にあったヴ・レード惺王国と轟ア・スレッガ国との休戦の調停式が行われようとしているまさにその時、巨大軌道デブリが落下し、星の治安を守るプルガード隊のヴィーゴが必死に対処していた。ヴィーゴを助けるべく、ロボット整備士のラコは整備途中の機で飛び立つが、危機一髪の状況に陥ることに。
一瞬の閃光ののち、破損が激しいラコの機はなんとかデブリを海面まで移動させることに成功するが、ラコは意識を失ってしまう。昏睡状態のラコは、意識の中でヨウと出会う。ヨウとラコの出会いの意味、そして、2人で1つのヨウとラコに待ち受ける運命とは?
本作は、アーケードゲーム「星と翼のパラドクス」を原作として制作を開始。原著作者のスクウェアエニックスから「映像化するなら、ゲームの内容に捉われずに、面白いものを作って欲しい」という意向を受け、静野監督がアイデアを構築して脚本家と共に生み出した完全オリジナルストーリーが展開される。原作の20年前の物語を構築し、原作にも参加した貞本によりキャラクター全てが刷新される。
今回の映画化について、静野監督からは「この作品は、原作の壮大な物語へとつながる前日譚であり、ゲームセンターで熱狂したファンはもちろん、原作を全く知らない方も深く没入できるストーリーが展開されます。物語の中心となるのは、主人公(ヨウ)が奏でる旋律です。彼の歌声が時空を越え巡星に届く時、原作では語られていなかった、数々の謎が解き明かされていきます」と音楽がキーポイントであることを明かす。続けて、「ゲームセンターで原作に触れた世代には、懐かしさと新たな発見が共存する感動を、そして原作を知らない世代には、壮大な物語の始まりを予感していただけるでしょう。主人公たちが奏でる音楽に身を委ね、時空を超えた壮大な物語を、ぜひ劇場で体験してください」と、作品への期待が高まるコメントを寄せている。
また、ゲーム版に引き続きキャラクターデザインを務めた貞本からも、「久々の劇場作品への参加になります。初めてご一緒する監督と新たな試みも多く、あらゆる面で刺激的な作品になると思っております。ぜひみな様にも期待してお待ちいただければとおもいます」と期待あふれるコメントが届けられた。
映画化決定のニュースに伴い、2枚のイメージボードと1枚のコンセプトアートが解禁。1枚は、主人公ヨウと、宇宙の彼方に存在する巡星に生きるラコが幻想的な空間で出会う様子を描いている。2人がいる空間はどこなのか。タイトルのアズワンは日本語で「一つになって」の意味を持っており、2人の関係性の詳細について続報が待たれる。
もう一つのロボットを捉えたイメージボードと、コンセプトアートからも美しい世界観が垣間見える。日本のアニメ界を牽引する静野孔文監督&貞本義行のタッグが織りなす、新時代のSFアニメーション『アズワン/AS ONE』にますます期待が高まる。