前野朋哉、夫婦の“指輪貯金”で自主映画を制作!「面白いの撮れよと言われた」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
前野朋哉、夫婦の“指輪貯金”で自主映画を制作!「面白いの撮れよと言われた」

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前野朋哉、夫婦の“指輪貯金”で自主映画を制作!「面白いの撮れよと言われた」

10月28日、第30回東京国際映画祭を開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで「SHINPA vol.6 in Tokyo International Film Festival」が開催され、新進気鋭の監督9名が登壇。俳優としても活躍する前野朋哉が、自主映画製作のために「(夫婦の)“指輪貯金”を使った」と告白した。

「SHINPA」とは、二宮健監督呼びかけのもと新進気鋭の監督が集まり、それぞれの自主映画作品を一気に上映しようというイベント。この日は、今回のために作品を撮り下ろした今泉力哉、小林達夫、佐津川愛美、竹内里紗、堤裕介、二宮健、前野朋哉、安川有果、渡辺大知といった、映画界注目の監督が顔を揃えた。

『赤青緑』を引っさげて参加した今泉監督は、『パンとバスと2度目のハツコイ』の公開も控えるなど、商業映画、自主映画と多種多様な作品を手がけている。「一番の戦いは、嫁との戦い」と自主映画を撮る上での苦労を激白し、会場の笑いを誘った。

「自主映画をずっと撮り続けていて、いま商業映画になってきた。“制約なく撮れる”という自主映画の豊かさは肌身に染みているけれど、『自主映画を撮りたい』と嫁に言ったら、『自主映画って、お金が減るけどなんでやるの』と言われた」と家庭内でプレッシャーをかけられたそうで、「お金をかけずに一番、面白いものを作る方法を考えた。携帯ひとつで作った、スタッフ0人映画」と『赤青緑』を紹介していた。

すると、『ハルオ』の前野監督も「僕も嫁と戦いました」と同じ悩みを吐露。「本当に同じことを言われた。久しぶりに自主映画を撮ったので、嫁に『ついに来たね』と。自主映画を撮るとお金がなくなるという印象があるので」とこぼしたが、「嫁にまだ指輪を買っていない。その“指輪貯金”があって。『撮るんだったら、“指輪貯金”を使って』と言われて。それを使って撮った」と妻の大きな後押しがあったという。「嫁に『面白いの撮れよ』と言われた」とこちらも、妻からのプレッシャーがパワーになっていた。【取材・文/成田おり枝】

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