クズ男でも3割増し?『彼女がその名を知らない鳥たち』のスーツ男子が証明!?
ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに「究極の愛とは何か」を突きつけ、読者を虜にした沼田まほかるの人気小説を蒼井優、阿部サダヲのW主演で映画化した『彼女がその名を知らない鳥たち』(公開中)。
本作の登場人物は、クレーマーで自分勝手な女・十和子(蒼井優)や、不潔で下劣、そのうえ十和子に異様な執着を見せる男・陣治(阿部サダヲ)、一見誠実そうな風貌ながら、とにかく薄っぺらな男・水島(松坂桃李)、十和子の昔の恋人で、自分の出世や保身のためなら女を道具に使うことも厭わない男・黒崎(竹野内豊)など、全員共感度0なクズなキャラばかり。
そんな、実力派の俳優たちが織りなす“全員最低なのにまぎれもない愛の物語”が描かれる本作だが、そもそも、十和子はどうしてそんなクズな男たちに惹かれるのか。もしかすると、その理由はスーツマジックにあるのかもしれない。「男のスーツ姿はイケメン度3割増し」と俗に言われるが、本作に登場する男たちも、劇中でまったく趣の異なるスーツスタイルを披露している。
陣治は、半袖の白シャツに爽やかな水色のネクタイという非常に素朴なスーツスタイル。その姿からは、汚く下劣な印象はまったく感じられない。
水島は紺のストライプスーツに淡いピンクのカラーシャツ、時計店勤務らしく腕時計もスマートに取り入れ、持ち前のスタイルの良さが前面に際立っている。
黒崎はダークスーツに薄紫のシャツ、ノーネクタイというセクシーな大人の色香を漂わせているが、一筋縄ではいかない事情を抱え、鬼気迫るような険しい表情を浮かべているのも、むしろ胸キュンポイントの一つ…?
十和子を翻弄し、愛の概念を変えるような物語を紡ぎだす彼らのスーツ姿も、本作で注目すべきポイントかもしれない。【Movie Walker】