50年間ラブラブな夫婦の秘訣は『バレンタインデー』にアリ
ジュリア・ロバーツ、アシュトン・カッチャーらオールスターキャスト競演の話題作『バレンタインデー』(2 月12日公開)は、すべての登場人物が愛のハーモニーを奏でるスイートな群像劇だ。中でもシャーリー・マクレーンと、ヘクター・エリゾント扮する老夫婦のつむぐ愛には人生の年輪が感じられて最高だ。
本作は、男女15人が織りなすバレンタインデーの日を追った物語。群像劇なのでマクレーンたちふたりのパートは少ないが、彼らの愛は深みが違う。
マクレーン扮するエステルと、エリゾント扮する夫エドガーは、結婚して50年以上たった老夫婦。年老いた今でも仲睦まじいのはバレンタインデーの朝のシーンだけで分かる。エステルは夫がベッドに運んでくれたバラの香りで目覚めるのだ。ま〜、なんてロマンティック!
彼女が「今年はお互い、贈らない約束じゃない」と言うと、エドガーは「ごめん」と謝る。すると彼女も「私も……」と夫へのプレゼントを渡す。つまり、ふたりともいつも通りちゃんとプレゼントを用意していたワケだ。いや〜、いいねいいね。このさりげない愛の気配りが夫婦円満の秘訣だね。
でもこの後、あることがきっかけでふたりの仲に暗雲が立ちこめるのだが、それは観てのお楽しみってことで。
それにしてもエドガーの言う「愛は仕組めない」という名言は、愛の核心をついていてグッと来る。ぜひ映画を観て、彼らから長く続く夫婦愛の秘訣を伝授してもらって。【Movie Walker/山崎伸子】
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