高畑充希「ここを飛んでいた」ピーターパン演じた場所で舞台挨拶

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高畑充希「ここを飛んでいた」ピーターパン演じた場所で舞台挨拶

山崎貴監督が西岸良平のベストセラーコミックを映画化したファンタジー大作『DESTINY 鎌倉ものがたり』(12月9日公開)のワールドプレミアが11月7日に東京国際フォーラムで開催され、堺雅人、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒、要潤、神戸浩、鶴田真由、吉行和子、三浦友和、山崎監督が登壇。堺と高畑が「運命的な出来事」を明かした。

本作は、“人間”と“人間ならざる者”が暮らす街・鎌倉と死後の世界である“黄泉の国”を舞台に繰り広げられる冒険ファンタジー大作。堺と高畑が夫婦役で初共演を果たしたことでも話題だ。

堺は「すごく大きな舞台で大きな物語なんですが、妻との絆を描くという、小さなお芝居をすごく丁寧にやった。幸せな作品」と壮大なファンタジーでありながらも、丁寧に妻との愛を紡いだと話す。妻役の高畑は「すげー!って思いました。日本人ってこんなことができちゃうんだって」とCGを駆使して描かれる世界観に驚嘆していた。

タイトルにちなみ、堺と高畑が「運命を感じたエピソード」を明かす一幕も。堺は「お墓参りに行く機会があって、今回の台本は岩手の温泉で覚えた」と述懐。「いい湯治場で、立って入るお風呂なんです。広めの湯船で、雰囲気のあるところで。そこをぐるぐるまわりながらセリフを覚えていた。あとで聞いたら、監督はそこをイメージして(脚本を)書いていらっしゃったそうで」と不思議なセリフ覚え術とともに明かすと、本作との運命的なつながりに周囲も「えー!」とびっくり。

山崎監督は「さっき判明したんですよね」といい、「黄泉の雰囲気ってちょっと湯治場っぽい感じなんですが、そのイメージのもととなっているところで堺さんはセリフを覚えていた」としみじみ。堺は「一晩中、そこで裸になってぐるぐるまわっていた」と楽しそうに振り返っていた。

一方の高畑は「こんな“DESTINY”の後に話しづらい」と苦笑い。「今日、ハッと思ったことがあって。10代のときに6年間、『ピーターパン』という作品をやっていたんですが、ここでずっとやっていたんです」とこの日の会場は長年、舞台を踏んだ思い出の地だそう。「ここを飛んでいた。この景色を6年も見続けていたので、感慨深いです」と語っていた。【取材・文/成田おり枝】

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